ツマリエツ

Scientific Name / Setipinna tenuifilis (Valenciennes, 1848)

ツマリエツの形態写真

18cm SL 前後になる。胸鰭第1軟条が糸状に伸びる。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★★
      一般的(流通量は普通)
    • 味の評価度


    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱真鰭区ニシン・鰾下区ニシン上目ニシン目ニシン亜目カタクチイワシ科ツマリエツ属

    外国名

    学名

    Setipinna tenuifilis (Valenciennes, 1848)

    漢字・学名由来

    漢字/短鱭 Tumarietu
    由来・語源/頭部が短いからだろう。
    英名/Japanese anchovy カタクチイワシ科はエツ、カタクチイワシなども含めて英語ではアンチョビー。
    Valenciennes
    アシル・バランシエンヌ(Achille Valencienne 1794-1865)はフランスの動物学者。ジョルジュ・キュビエとともに『魚類の自然誌』を刊行。国内で水揚げされる多くの魚を記載。

    地方名・市場名

    生息域

    汽水・淡水魚。
    琉球列島。
    黄海、渤海、朝鮮半島西岸・南岸、済州島、台湾、アンダマン海を含む東部インド洋、ベンガル湾、ゴーダーバリー川(Godavari River)、ニューギニア島南岸、オーストラリア北岸、アラフラ海、東インド洋。

    生態

    基本情報

    国内では琉球列島にしかいない上に量的に少ないのか、食用になっているかなどの情報を得ていない。韓国では生食(밴댕이회 ペンデンイフェ)や焼き魚(밴댕이구이 ペンデンイグイ)、塩辛や煮干しなどで利用されている。

    水産基本情報

    市場での評価/国内では流通しない。
    漁法/
    産地/

    選び方

    味わい

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品


    밴댕이 젓갈(ペンデンイのチョッカル) 塩漬けにしたもので、漬け込んですぐは単に塩蔵品のようだが、魚醬が染み出してくる。漬け込んだ時間によって見た目が変わり、最終的にはどろどろになる。
    고노리(ツマリエツの煮干し) 韓国ではカタクチイワシ、サッパ、小さなタチウオ、本種などを고노리(コウノリ ペンデンイ、すなわちツマリエツの煮干し)にするようだ。確かではないが、韓国料理は煮干しだしが基本なのかも知れない。黄色いがかるカタクチイワシに負けない濃厚な味わいのだしがとれる。

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
  • 主食材として「ツマリエツ」を使用したレシピ一覧

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