スジナメモンガラ

Scientific Name / Xanthichthys lineopunctatus (Hollard, 1854)

スジナメモンガラの形態写真

26cm SL 前後になる。体高が高く、頬部分の溝は3、鰓蓋の後方に大きな鱗がない。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度


      食用として認知されていない
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系フグ目モンガラカワハギ亜目モンガラカワハギ科ナメモンガラ属

    外国名

    学名

    Xanthichthys lineopunctatus (Hollard, 1854)

    漢字・学名由来

    漢字/筋滑紋殻 Sujinamemongara
    由来・語源/ナメモンガラに似て背部にも縦筋があるため。
    確認できている資料では『日本産魚類大図鑑』(益田一、荒賀忠一、尼岡邦夫、上野輝弥彌、吉野哲夫 東海大学出版会 1984)が初出。解説は松浦啓一。

    地方名・市場名

    カーハジャー
    場所沖縄 参考『日本の海水魚』(岡村収、尼岡邦夫編・監修 山と渓谷社 1997) 

    生息域

    海水魚。サンゴ礁。
    八丈島、[御蔵島]、静岡県富戸、高知県柏島、奄美大島、加計呂麻島、沖縄島、伊江島。
    台湾南部、南シナ海南部、オーストラリア北西部、南アフリカ。

    生態

    基本情報

    小型のモンガラカワハギ科で食用魚としての価値は低い。たぶん産地で細々と食べられているだけだと思う。

    水産基本情報

    市場での評価/
    漁法/釣り
    産地/東京都

    選び方

    触って張りのあるもの。

    味わい

    旬は春〜夏。
    鱗は非常に硬く皮と一体化していて、引けない。皮ごと剥ぐしかない。
    血合いが赤い白身で熱を通しても硬く締まらない。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    スジナメモンガラの料理法・調理法・食べ方/煮る(煮つけ)、焼く(真子塩焼き)

    スジナメモンガラの煮つけ 水洗いして湯通し、冷水に落としてぬめりを流す。これを酒・しょうゆ・水であっさりと煮てみた。みりん、砂糖で甘味をつけてもいい。むしろご飯には合うと思う。煮ても硬く締まらず、甘味があってとてもおいしい。

    スジナメモンガラの真子塩焼き 8月に卵巣が膨らんでいたということは、盛夏から初秋が産卵期だろう。振り塩をして少し寝かせてじっくりと焼き上げる。表面に独特の風味がありとてもうまい。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/マルコウ水産(東京都八王子市北野)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)、『日本産魚類大図鑑』(益田一、荒賀忠一、尼岡邦夫、上野輝弥彌、吉野哲夫 東海大学出版会 1984)、『日本の海水魚』(岡村収、尼岡邦夫編・監修 山と渓谷社 1997)
  • 主食材として「スジナメモンガラ」を使用したレシピ一覧

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