キンメモドキ

Scientific Name / Parapriacanthus ransonneti Steindachner, 1870

キンメモドキの形態写真

体長6センチ前後になる。生きているときは透明で微かに赤味を帯びる。死ぬと赤味が強くなる。側扁し頭部と腹部にかけての体高が高く尾に向かって低くなる。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハタンポ科キンメモドキ属

    外国名

    学名

    Parapriacanthus ransonneti Steindachner, 1870

    漢字・学名由来

    漢字 金目擬 Kinmemodoki
    由来・語源 キンメダイに似て別種の意味。

    地方名・市場名

    ガシラ ガッシー
    場所鹿児島県種子島 参考『種子島の釣魚図鑑』(鏑木紘一 たましだ舎 2016年) 
    ハリメ
    場所高知県宿毛市、土佐清水市、四万十町、中土佐町 
    アカシロ ヒカラボ シカロ
    参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 
    ナガサキキンメ
    参考『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年) 

    生息域

    海水魚。浅い岩礁域、サンゴ礁域。昼間は岩や珊瑚のくぼみや下に群れを作り隠れている。夜行性。
    千葉県外房〜九州南岸の太平洋沿岸、八丈島、九州北部沿岸・北西岸、沖縄島以南の琉球列島。済州島、台湾、インド-西太平洋、カロリン諸島、マーシャル諸島。

    生態

    昼間はサンゴ礁の下などに隠れていて、夜に行動する夜行性。
    群れを作り、ときに大群となる。

    基本情報

    高知県などでは煮干しに加工されている。また希に唐揚げで食べられることもある。

    水産基本情報

    市場での評価 流通しない。
    漁法 定置網
    産地 高知県

    選び方

    味わい

    旬は不明。
    鱗は細かく薄く気にならない。頭部などの骨はやや硬い。
    白身。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    好んで食べる地域・名物料理

    唐揚げ●高知県宿毛市栄喜ではクロホシイシモチとともに唐揚げにして食べる。

    加工品・名産品


    キンメモドキの煮干し「はりめ煮干し」。高知県宿毛市、四万十町、中土佐町などで作られている。甘味のあるだしがとれるので麺などに合う。
    キンメモドキの煮干し「はりめ煮干し」のだしは麺類に合う。

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)、『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)、『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)
  • 主食材として「キンメモドキ」を使用したレシピ一覧

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