ウロコマツカサ

Scientific Name / Myripristis botche Cuvier, 1829

ウロコマツカサの形態写真

体長24.7cm前後。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区正真骨下区棘鰭上目キンメダイ系キンメダイ目イットウダイ科アカマツカサ亜科アカマツカサ属

    外国名

    学名

    Myripristis botche Cuvier, 1829

    漢字・学名由来

    漢字 鱗松毬 Urokomatukasa
    由来・語源/アカマツカサの仲間で鱗が目立つためだと思われる。
    Soldierfish 英名は兵士魚であるが、鎧(armor)を着けた兵士を思わせる魚という意味だ。堅い鱗で敵(天敵)を寄せつけないことからくる。イットウダイ科の魚に共通し、総称でもある。

    地方名・市場名

    ヨロイ ヨロイダイ
    場所鹿児島県種子島 参考『種子島の釣魚図鑑』(鏑木紘一 たましだ舎 2016年) 

    生息域

    海水魚。
    八丈島、小笠原諸島、和歌山県串本、高知県以布利・柏島、愛媛県宇和海、〈宮崎県日南市油津〉、鹿児島県笠沙・野間池、種子島、屋久島、伊江島、宮古諸島。済州島、台湾南部、東沙諸島、西沙諸島、オーストラリア北西部・北東部、アンダマン海、ニューカレドニア、西インド洋。

    生態

    基本情報

    珍しい魚でまとまって揚がることはまずない。
    食に関する評価も当然ない。

    水産基本情報

    市場での評価 他のイットウダイ科、キントキダイ類と一緒に水揚げされて競りに架かることもある。安い。
    漁法 定置網
    産地 宮崎県

    選び方

    味わい

    旬は不明。
    鱗はガラスを思わせて非常に硬い。皮は厚みがあって丈夫。骨はあまり硬くない。
    やや赤みがかった白身で熱を通しても硬く締まらない。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    料理法 生食(刺身)、汁(みそ汁、潮汁)、煮る(煮つけ)
    ウロコマツカサの刺身「刺身」。赤みがかった白身で新鮮なものは食感がよく、甘味が強い。
    ウロコマツカサの潮汁「潮汁」。昆布だしで煮て酒、塩で味つけした汁。実にうま味のある汁であらについた身がとても美味しい。
    ウロコマツカサの煮つけ「煮つけ」。クセのない白身ではあるがとてもうま味豊かなだしが出る。身も硬く締まらず甘味がある。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/ねこや商店(宮崎県日南市油津)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)
  • 主食材として「ウロコマツカサ」を使用したレシピ一覧

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