ウマガレイ

Scientific Name / Hippoglossoides elassodon Jordan and Gilbert,1880

ウマガレイの形態写真

形態画像はありません。52cm SL 前後になる。口が大きく、尾鰭は両截形。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系カレイ目カレイ亜目カレイ科アカガレイ属

    外国名

    学名

    Hippoglossoides elassodon Jordan and Gilbert,1880

    漢字・学名由来

    漢字/馬鰈 Umagarei
    由来・語源/1938年以前に和名がつけられたようだが、和名の提唱者は不明で意味もわからない。
    Jordan
    David Starr Jordan〈デイビッド・スター・ジョーダン(ジョルダン) 1851-1931 アメリカ〉。魚類学者。日本の魚類学の創始者とされる田中茂穂とスナイダーとの共著『日本魚類目録』を出版。

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚。水深500mよりも浅場。
    北海道日本海・オホーツク海(北海道沿岸にはほぼいない?)、ベーリング海、アリューシャン列島、チュクチュ海〜アラスカ半島北岸。

    生態

    基本情報

    アメリカ アラスカなどから冷凍輸入されている。一般的に「シロガレイ(白かれい)」と表記されているが、本種だけではなく、グリーンランドアカガレイ、シュムシュガレイなども含まれている。
    スーパーなどではフィレやドレスでの販売の他、総菜類なども見かける。
    冷凍輸入もののなかでは味がよい。この分野ではやや高いので給食などには使えない可能性がある。
    本種はまだ全身固体を手に入れていない。提供、売って頂ける方があればお願いしたい。

    水産基本情報

    市場での評価/冷凍専門の仲卸でしか見ていない。冷凍のカレイとしてはやや高値。
    漁法/底曳き網
    産地/アメリカ

    選び方

    できれば冷凍状態を買うべき。ドリップや乾いているものなどは古い。

    味わい

    旬は不明。
    鱗などのことも不明。骨は柔らかく皮はやや厚みがあり強い。
    白身で熱を通しても硬く締まらない。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ウマガレイの料理法・調理法食べ方/煮る(煮つけ)、焼く(塩焼き)、揚げる(唐揚げ)



    ウマガレイの煮つけ(シロガレイの) 冷凍物しても筋肉に影響の少ない魚であるようだ。生臭みも少ない。普通に湯通しして冷水に落としてぬめりなどを流す。これを酒・みりん・醤油・水)
    で煮てみた。今回は淡い味つけにしたが砂糖などをつかってこってり甘辛味にしてもいい。煮ても軟らかく、身離れがいい。冷凍ものとは思えないほどおいしい。

    ウマガレイの煮つけ(シロガレイの) 冷凍したものなので、表面の水分をていねいに取る。振り塩をして1時間以上置き、じっくりと焼き上げる。若狭地(酒・醤油)を塗りながら焼き上げる。焼いても硬く締まらず身離れがいい。カレイらしい風味が皮目にありとても美味。
    ウマガレイの唐揚げ(シロガレイの唐揚げ) 切り身のすいぶんをていねいにとる。観音開きにして片栗粉をまぶしてじっくりと二度揚げにする。熱を通しても硬く締まらず、皮目に味がある。表面が実に香ばしく、身の味わいもいい。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)、『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1936、第二版1943)、『北海道の全魚種図鑑』(尼岡邦夫、仲谷一宏、矢部衛 北海道新聞社)
  • 主食材として「ウマガレイ」を使用したレシピ一覧

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