ホシヒメコダイ

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13cm SL 前後になる。体は紡錘形でやや細長い。体側に破線上の黒斑がある。尾鰭は截形。
13cm SL 前後になる。体は紡錘形でやや細長い。体側に破線上の黒斑がある。尾鰭は截形。
尾鰭は截形。
珍魚度・珍しさ★★★★
めったに出合えない
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハナダイ科ヒメコダイ亜科ヒメコダイ属
外国名
Seabass
学名
Chelidoperca pleurospila (Günther, 1880)
漢字・学名由来

漢字/星姫小鯛
由来・語源/成体になっても体側の黒い斑紋(星)が消えないため。
日本近海の沖合性底魚であるヒメコダイは今まで Chelidoperca hirundinacea (Valenciennes,1831) のただ1種だとされてきた。筆者は種子島沖そのた本邦各地から採取した多くの標本を詳細に調べた結果、日本のヒメコダイ類に3種あることを知る。……ヒメコダイには幼時には体側中央に5個の暗色斑を持っているが、大きくなると消えるが、Chelidoperca pleurospilaは成体になってもこの斑紋を持っている。以上要約。『日本産ヒメコダイ属魚類の分類学的再検討』(1972 赤崎正人)

Günther,
Albert Karl Ludwig Gotthilf Günther (アルベルト・ギュンター 1830-1914 ドイツ→イギリス)。動物学者。
地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。沿岸や大陸棚縁辺部の貝殻混じりの砂、砂泥地。水深25〜200メートル。
島根県敬川沖、相模湾、駿河湾沼津沖〜土佐湾の太平洋沿岸、種子島、五島列島西方および南部海域。
台湾南部、フィリピン諸島、アラフラ海カイ諸島。

生態

基本情報

日本各地の底曳き網などに希に混ざるといった魚で、食用としての認知度はゼロといってもいい。ヒメコダイと混同されて流通している可能性も高い。
珍魚度 珍魚と考えていいだろう。めったに出合える魚ではない。

水産基本情報

市場での評価/駿河湾などでは希に揚がるのみ。流通上は見ていない。
漁法/底曳き網
産地/静岡県

選び方・食べ方・その他

選び方

触って張りのあるもの。退色していないもの。

味わい

旬は不明。
鱗はやや硬いが取りやすい。皮は厚みがあり強い。骨は硬くない。
白身でほどよく繊維質で水分は少ない。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ホシヒメコダイの料理法・レシピ・食べ方/揚げる(天ぷら)
ホシヒメコダイの天ぷら 水洗いして三枚に下ろす。腹骨と血合い骨を取る。水分をよくきり、小麦粉をまぶし、衣をつけてやや高温で揚げる。サクッとしたなかに皮周辺の風味と身の甘さが感じられる。非常に美味。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど