ビワヒガイ
体長10センチ前後になる。
魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
概要
生息域
淡水魚。琵琶湖、瀬田川。湖や河川の下流域。
関東など日本各地に移植。
生態
4〜6月にイシガイ科のドブガイ、イシガイの吸水管に産卵管を差し入れて生み付ける。
基本情報
琵琶湖でも専門の漁はない。
霞ヶ浦などの移植先でも評価が低く、あまり利用されていない。
野締め(死んだもの)でも比較的味がいいのだが、野締めのホンモロコと比べると味が落ちる。
そのせいか古くから食べていた地域でも見かける機会は少ない。
水産基本情報
市場での評価 主に滋賀県、京都で見かける。やや高値。
漁法 えり
産地 滋賀県
選び方・食べ方・その他
選び方
生きているものがベストだが、非常に入手が困難。赤などの体色のくっきりしているもの。
味わい
旬は春から産卵期まで。
鱗は弱く、そのまま焼くなどしても気にならない。
骨はやや硬め。
白身で焼くと独特の風味がある。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
調理法 素焼き、つけ焼き、甘露煮
好んで食べる地域・名物料理
つけ焼き/砂糖、しょうゆ、酒を合わせたものを塗りながら焼く。滋賀県大津市堅田。
加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
「ヒガイは琵琶湖の名産で、畏くも明治天皇の好ませ給うたと云う噂のある果報目出度い魚である。さればにや京都、大阪、滋賀県では頗る是を珍重するが、先年此魚を茨城県霞ヶ浦へ移植し、澤山に繁殖するやうになつたが、是の使途が今以て完全ではなく、この小さいのを生かして京都方面へ送り、大きい死んだのを東京へ送り出すのである。従って東京ではヒガイの眞の味がわからないことと思われる。」『魚と人生』(田中茂穂 楽浪書院 1934)