カボチャフサカサゴ

カボチャフサカサゴの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
25cm SL 前後になる。体は鮮やかな赤をしている。体高があり、背鰭棘前方で盛り上がる。側線は頭部、鰓蓋骨上方から急に下がる。後頭部のくぼみは浅く、肉質突起は少ない。背鰭棘数は12、胸鰭は16軟条(フサカサゴは17軟条)、背鰭第12棘直下に達しない。涙骨下縁は3-5。頭部に小さな黒い斑紋がある(フサカサゴには斑紋がない)。[体長24cm・567g]
頭部に小さな黒い斑紋がある(フサカサゴには斑紋がない)。
後頭部のくぼみは浅く、肉質突起は少ない。
涙骨下縁は3-5。
背鰭棘数は12。
側線は頭部、鰓蓋骨上方から急に下がる。
口蓋骨に歯がある。端的にみると先端に1つ、少し後ろ両脇に1対。この1対が口蓋骨の歯。
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カサゴ亜目フサカサゴ科フサカサゴ属
外国名
学名
Scorpaena pepo Motomura, Poss and Shao, 2007
漢字・学名由来

漢字/南瓜総笠子 Kabochafusakasago
由来・語源/2007年、本村浩之(鹿児島大学総合研究博物館)が記載、提唱。鮮やかなオレンジ色がペポカボチャの色などを思わせるため。

Motomura
本村浩之(1973〜)静岡県生まれ。静岡県生まれ。魚類学者。国立科学博物館、オーストラリア博物館、2005年に鹿児島大学総合研究博物館。2009年教授、現在、鹿児島大学総合研究博物館館長。
地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。水深100-200mの岩礁域。
和歌山県串本、愛媛県愛南町、[長崎県]、鹿児島県。
台湾北東部・南西部。

生態

基本情報

2007年に新種記載された。生息域もよくわかっていない。
フサカサゴと混同されていた可能性が高い。
味も同じ。

水産基本情報

市場での評価/流通したことはないと思う。もしくはフサカサゴと混同されている可能性が高い。
漁法/釣り
産地/長崎県

選び方・食べ方・その他

選び方

色が鮮やかなもの。触って張りのあるもの。

味わい

旬は不明。
鱗は細かいがとりやすい。皮は厚みがあり熱にも強い。骨はあまり硬くない。
透明感のある白身で血合いは弱い。身は熱を通しても硬く締まらない。

栄養

危険性など

背鰭・腹鰭・尻鰭などに刺されると強い痛みがある。毒性は不明だが、かなり長時間痛みが続く。他のフサカサゴ科も同様ではないかと思う。

食べ方・料理法・作り方

カボチャフサカサゴの料理法・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)、汁(しょうゆ汁)、生食(焼霜造り、皮霜造り)
カボチャフサカサゴの煮つけ 水洗いして頭部や切り落とした身の部分を適当に切る。湯通しして残った鱗やぬめりを流す。これを酒・醤油・水を煮立たせた中で煮上げる。みりん、砂糖で甘味を加えるとご飯に合う。身離れがよく、厚みのある皮に豊かなうま味がある。非常に味わい深く、骨湯もおいしい。

カボチャフサカサゴのしょうゆ汁 あら、胃袋、肝を集めて置く。湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、昆布だしに冷たい内にいれて煮出す。非常に上品でいながらうま味豊かな汁になる。付着している皮や身もとても味がいい。
カボチャフサカサゴの焼霜造り 水洗いして三枚に下ろす。腹骨・血合い骨を取り、皮目をあぶる。氷水に落として粗熱をとり、水分をていねいにとる。これを刺身状に切る。身は淡泊でほんのりと甘味がある。皮は食感が面白くうま味も豊かだ。
カボチャフサカサゴの湯引き 三枚に落として血合い骨・腹骨を取る。皮付きのまま食べやすい大きさに切り、塩水を沸かした中で一瞬湯引く。氷水にとり水分をよくきる。わさび醤油でもいいし、酢みそで食べてもいい。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど