オニカナガシラ

オニカナガシラの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
17cm SL 前後になる。非常に硬い頭部は断面は方形に近く、胴の部分は断面が丸い。胸鰭の下部3軟条は遊離する。胸鰭後部に黒い斑紋がありコバルトブルーの斑点が並ぶ。第2背鰭基底に小棘が縦に並ぶ。吻に棘がありいちばん端の2棘が取り分け大きく、内側の棘は小さいか非常に小さい。胸鰭はあまり長くない。[16cm SL]
17cm SL 前後になる。非常に硬い頭部は断面は方形に近く、胴の部分は断面が丸い。胸鰭の下部3軟条は遊離する。胸鰭後部に黒い斑紋がありコバルトブルーの斑点が並ぶ。第2背鰭基底に小棘が縦に並ぶ。吻に棘がありいちばん端の2棘が取り分け大きく、内側の棘は小さいか非常に小さい。胸鰭はあまり長くない。[16cm SL]
胸鰭後部に黒い斑紋がありコバルトブルーの斑点が並ぶ。
吻に棘がありいちばん端の2棘が取り分け大きく、内側の棘は小さいか非常に小さい。
吻に棘がありいちばん端の2棘が取り分け大きく、内側の棘は小さいか非常に小さい。
第1背鰭後方に赤い斑紋がある。
珍魚度・珍しさ★★★
がんばって探せば手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カサゴ亜目ホウボウ科カナガシラ属
外国名
Onikanagasira
学名
Lepidotrigla kishinouyei Snyder,1911
漢字・学名由来

漢字 鬼金頭 Onikanagashira
由来・語源 吻にあるトゲが他のカナガシラ属の魚よりも長いため。
〈頬甲族ハウバウ科カナガシラ屬 オニカナガシラ Lepidotrigla kishinouyei〉『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)
別名、キヌカナガシラ。
種小名/kishinouyei は岸上鎌吉に献名。

Kishinouye
岸上鎌吉(きしのうえ かまきち 慶応3年〜昭和4年 1867-1929)。東京帝国大学教授。動物学者・水産学者。水産学の黎明期に甲殻類、棘皮動物、魚類など様々な分野を研究した。
Snyder
ジョン・オターバイン・スナイダー(1867-1943 アメリカ) 魚類学者。スタンフォード大学の魚類学教授。『日本魚類目録(A catalogue of the fishes of Japan)』を田中茂穂、David Starr Jordanとともに作る。
地方名・市場名
キヌカナガシラ
参考『日本の海水魚』(岡村収、尼岡邦夫編・監修 山と渓谷社 1997) 場所別名 
ニトロホデリ
備考「ニトロ」というのは「粘る」という意味。 参考文献 場所長崎 
ガラ
参考文献 場所高知 

概要

生息域

海水魚。水深30〜145mの砂地。
新潟県〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、千葉県銚子〜九州南岸の太平洋沿岸、瀬戸内海、東シナ海中部以南の大陸棚全域。
朝鮮半島南岸、中国東シナ海北部沿岸。

生態

産卵期は冬から春。
甲殻類を餌としている。

遊離した胸鰭 大きな胸鰭のいちばん前方の3軟条は肥厚して昆虫の脚のようになっている。これで砂の中にひそむ餌となる生物を探す。

基本情報

小型のカナガシラで定置網、底曳き網などで上がるがあまり利用されてない。また底曳き網のない地域では延縄漁などに希に混ざる。相模湾などでは中深場釣りの魚でもある。
珍魚度 珍魚ではないが流通に乗ることはまずないので、かなりがんばって探すしかない。

水産基本情報

市場での評価 流通上は見ていない。
漁法 底曳き網、定置網
産地

選び方・食べ方・その他

選び方

触って張りのあるもの。粘液が白濁していないもの。

味わい

旬は冬から春。
鱗は硬く、非常に取りにくい。皮はやや厚みがあって強い。頭部の骨は非常に硬く、体幹部分は硬くない。
上質の白身で熱を通すと適度にしまる。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

オニカナガシラの料理・レシピ・食べ方/焼く(塩焼き)、煮つけ(しょうゆ煮、塩煮)、汁(みそ汁、潮汁)、唐揚げ
オニカナガシラの塩焼き 刺身などにすると非常に歩留まりが悪い。いちばんいい食べ方は煮るか、焼くかだ。
ここでは水洗いして適当に切れ目を入れて振り塩をする。1時間程度寝かせて、じっくり香ばしく焼き上げる。
皮目のうまさは魚の中でも随一である。適度に締まった身にもうま味があってとても味わい深い。後で骨湯にすると頭部の筋肉や皮など、無駄なく食べられる。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど