イバラヒゲ

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TL 75cm前後になる。全身の黒みが強く、頭部は小さく吻は尖らず、口と目が大きい。鰓条骨は6、第2背鰭起部は尻鰭起部よりも前。
TL 75cm前後になる。全身の黒みが強く、頭部は小さく吻は尖らず、口と目が大きい。鰓条骨は6、第2背鰭起部は尻鰭起部よりも前。
TL 75cm前後になる。全身の黒みが強く、頭部は小さく吻は尖らず、口と目が大きい。鰓条骨は6、第2背鰭起部は尻鰭起部よりも前。
上顎の歯は外側が大きい。
鰓条骨は6
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱新鰭区真骨亜区正真骨下区側鰭上目タラ目ソコダラ科ホカケダラ属
外国名
Pacific grenadier
学名
Coryphaenoides acrolepis (Bean, 1884)
漢字・学名由来

漢字/茨鬚
由来・語源/不明

地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。水深300-3700mの砂泥底。
北海道オホーツク海沿岸、北海道〜相模湾の太平洋沿岸、土佐湾。
オホーツク海東部・北部、千島列島北部、カムチャツカ湾〜カリフォルニア半島。

生態

基本情報

ソコダラ科では大型になるが、トウジンよりも北にいて、より深い場所にいる。
目抜け・アコウダイ漁などに混ざるのではないかと思うが、流通の場で見かけることはあまりない。
釣りものとしては相模湾のアコウダイ釣り、銚子以北の目抜け(オオサガ)釣りなどに混ざる。

水産基本情報

市場での評価/まだ流通上見ていない。
漁法/釣り
産地/神奈川県、茨城県

選び方・食べ方・その他

選び方

黒みの強いもの。触って張りのあるもの。

味わい

旬は不明。
鱗は表面に棘があり硬くやや取りにくい。皮は厚みがあって強い。骨は柔らかい。
白濁した白身で血合いは弱く赤い。熱を通しても硬く締まらない。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

イバラヒゲの料理法・調理法・食べ方/揚げる(フライ、唐揚げ)、生食(刺身)、煮る(煮つけ)、汁(潮汁、みそ汁)、焼く(塩焼き)、ソテー(ムニエル)
イバラヒゲのムニエル 三枚に下ろして腹骨をすき、血合い骨を抜く。水分をていねいに拭き取り、塩コショウして小麦粉をまぶして、多めの油でじっくりとソテーする。仕上げにバターで風味づけ、香りのあるパセリなどを振る。ソテーしても柔らかく、層にそってほぐれる身に甘みがある。


イバラヒゲのフライ 南半球などのタラ目は基本的にソテーするか、揚げるかである。本種の場合、適度に繊維質で筋肉が層を作る。パン粉をまぶして揚げると、この層と層の間にエキス分が感じられる。上品な味わいでとてもうまい。
イバラヒゲの刺身 三枚に下ろして血合い骨を抜き皮を引く。これを刺身にする。見た目もそうだがタラ目ではなくスズキ目を思わせる色合い。味的にもスズキなどに近い。スズキよりも少し柔らかく、甘味が強い。また臭みはまったくなく上品でもる。
イバラヒゲの刺身肝のせ 今回の3月の個体で残念だったのは肝が小さかったこと。食した個体数が少ないので、肝の太る旬がわからない。これは課題。ただし肝は美味ではある。肝をゆでてしょうゆと合わせて叩く。これを薄めに切りつけた身にのせて食べる。淡泊で上品な味わいに、肝のうま味がプラスされて美味。
イバラヒゲの唐揚げ 頭部が大きく尾の部分がほっそりとしている。この使いにくい尾の部分は唐揚げにするのがいちばん手っ取り早い。二枚に下ろして片栗粉をまぶして二度揚げ。骨までさくっとして香ばしい。
イバラヒゲのあら煮 頭部、かまの部分、胃袋、肝などを集めて置く。湯通しして冷水に落としてぬめりや残った鱗を流す。鍋に入れてひたひたの水を入れて火をつける。沸いてきたらアクを引き、酒を加える。少し煮て砂糖(みりん)などの甘味を加える。その後、しょうゆを2〜3回に分けて加える。味つけはお好みで。ゴボウや白ねぎ、大根などを一緒に煮てもうまい。
イバラヒゲのみそ汁 あらを集めて置く。一度湯通しし、冷水に落としてぬめりや残った鱗を流す。水分をよく切り、水から煮出してみそを溶く。濃厚でうま味のある汁になる。付着している身もおいしい。ご飯にも合う。
イバラヒゲの潮汁 あらを集めて置く。湯通しして冷水に落として、ぬめりや残った鱗を流す。これを冷えた昆布だしで煮だして酒と塩で味つけをする。実にこくのある、イヤミのない味わいの汁になる。付着している身も美味。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど