アナジャコ
10センチ前後になる。第1脚はスコップ上になっている。頭胸部は全体の三分に一ほどで全体に柔らかい。
魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
概要
生息域
汽水域、干潟。北海道〜九州沿岸。朝鮮半島、黄海、台湾。
内湾の潮間帯、泥に穴を掘って棲む。
生態
巣穴の中で腹肢を動かし海水の流れを作り、海水中の有機物などを漉しとって食べている。
砂泥地に深さ50センチ〜1メートルの巣穴を掘る。
砂泥地に深さ50センチ〜1メートルの巣穴を掘る。
基本情報
日本各地で食べられているものだが、漁業対象となり流通しているのは有明海、八代海周辺が主だと思われる。
穴ジャコ釣りは書道の筆を使うもので、干潟での楽しみの一つとなっている。
年々減少傾向にあるとのことで、非常に高価なものとなっている。
水産基本情報
市場での評価 熊本県八代海、福岡県有明海周辺で流通する。春から初夏にかけて多くなるもので非常に高価。
漁法 しゃく釣り(穴しゃこ筆釣り)
産地 熊本県、佐賀県、長崎県
選び方・食べ方・その他
選び方
原則的に生きているもの。洗って黒くなっているものは古い。
味わい
旬は5月〜7月
殻が柔らかく、全体にもろい。
ゆでると赤くなる。
身はほどよく繊維質で甘みが強い。
みそは濃厚。
卵巣は甘みが強く濃厚な味わい。
泥を飲んでいることがあるので、調理前によく洗うとよい。
栄養
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危険性など
エビヤドリムシとフクロムシ、ともに甲殻類。
胸部腹側の第2、第3脚の基部に二枚貝マゴコロガイが見られる。
以上、人体に影響はない。
食べ方・料理法・作り方
アナジャコの料理法・調理法・食べ方/煮る(塩ゆで)、揚げる(唐揚げ)
好んで食べる地域・名物料理
福岡県、熊本県、長崎県
乙島じゃこ、乙島じゃく 岡山県倉敷市高梁川河口域の干潟でとれるアナジャコ。
加工品・名産品
つけじゃく 鰓と足を取り、どろなどをよく洗いながしたアナジャコを醤油に漬け込んだもの。
釣り情報
マダイ、スズキ釣りのエサとして利用されている。
歴史・ことわざなど
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