アカホシキツネベラ

アカホシキツネベラの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
SL 30cm前後になる。ベラ類のなかでも体高があり。体側に血がにじんだような筋状の斑紋がある。[20.5cm SL ・0.266kg]
SL 30cm前後になる。ベラ類のなかでも体高があり。体側に血がにじんだような筋状の斑紋がある。
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ベラ亜目ベラ科タキベラ属
外国名
Red-sashed hogfish
学名
Bodianus rubrisos Gomon, 2006
漢字・学名由来

漢字/赤星狐倍良 Akahoshikitunebera
由来・語源/筋の中に赤い斑紋(星)が散らばっているため。
アカホシキツネベラ(新称) Bodianus luteopunctatus (Smith, 1957) 。〈一見スジキツネベラ Bodianus leucosticticus (Bennett, 1832) に似ているが、主に斑紋の相違で区別される〉。 とある。Bodianus luteopunctatus (Smith, 1957) は Bodianus trilineatus (Fowler, 1934)/Fourline hogfish のシノニム。『魚類大図鑑 南日本の沿岸魚』(益田一、荒賀忠一、吉野哲夫 東海大学出版会 1975)

地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。岩礁域。
[長崎市]、八丈島、[小笠原諸島]、和歌山県田辺湾、[屋久島]、沖縄等。
台湾、バリ島。

生態

基本情報

国内では生息している個体数が少ないのではないかと思う。当データベースでは小笠原、屋久島、長崎市の個体を手に入れて、見ているだけである。当然、漁業の対象ではなく、釣りなどで混獲されるものと考えている。全長30cm前後と小振りではあるがとても味がいい魚である。

水産基本情報

市場での評価/入荷は非常に希。
漁法/釣り
産地/長崎県、鹿児島県、東京都


アカホシキツネベラ(上)・キツネダイ(下) 過去にはキツネダイとして売られていたことがある。確かに体高があるなどシルエットが似ている。模様に注目するといいだろう。

選び方・食べ方・その他

選び方

身に張りのあるもの。赤い色合いがくすんでいないもの。

味わい

旬は不明。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

アカホシキツネベラの料理法・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)、生食(皮霜造、刺身)、ソテー(ムニエル)
アカホシキツネベラの煮つけ 水洗いして、ここでは頭部を使って煮つけにしてみた。頭部は梨子割りにして、湯通しする。冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。これを酒・砂糖・醤油で煮てみた。甘いのがいやなら砂糖は不要。酒の代わりにみりんを使ってもいい。煮ても硬く締まらず、適度な歯ごたえがあり、身離れがいい。身に甘味があるのが好ましい。非常にうまい。

アカホシキツネベラの皮霜造 水洗いして三枚に下ろす。血合い骨・腹骨を取る。まな板に身側を下にして置き、布巾をのせて湯をかける。氷水に落として粗熱をとり、水分をよくきる。これを刺身状に切る。皮に味がある。身に甘味があってとても味わい深い。
アカホシキツネベラの刺身 タキベラ属は、ベラ科の中でも身質のよさで群を抜いている。中でも本種とキツネダイの側へん形は上質なのである。三枚に下ろして血合い骨・腹骨を抜き、皮を引いて刺身にする。ほんのり甘いのはうま味成分からくるもの。ほどよい食感も好ましい。とてもおいしい。
アカホシキツネベラのムニエル 水洗いして二枚に下ろして、骨のついている方を切り身にする。塩コショウして小麦粉をまぶして多めのオリーブオイルでソテーする。皮目がこんがりしてきたら取りだし、つけ合わせをソテーして、バターを加える。皮目の味わいだけでうっとりすると思う。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど