アカグツ

アカグツの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
30cm SL 前後になる。縦扁(平たい)くエイのように体盤部分と尾に分かれていて、体盤部分は丸く円盤状。表側には無数の鋭い棘があり、実線と点線の混ざる左右対称を思わせる褐色の文様があったりほとんどなかったりする。口は大きく斜め前下方に開く。エスカは最前方のくぼみに納まっている。裏面の皮はザラザラとした布状で厚みがある。
30cm SL 前後になる。縦扁(平たい)くエイのように体盤部分と尾に分かれていて、体盤部分は丸く円盤状。表側には無数の鋭い棘があり、実線と点線の混ざる左右対称を思わせる褐色の文様があったりほとんどなかったりする。口は大きく斜め前下方に開く。エスカは最前方のくぼみに納まっている。裏面の皮はザラザラとした布状で厚みがある。
30cm SL 前後になる。縦扁(平たい)くエイのように体盤部分と尾に分かれていて、体盤部分は丸く円盤状。表側には無数の鋭い棘があり、実線と点線の混ざる左右対称を思わせる褐色の文様があったりほとんどなかったりする。口は大きく斜め前下方に開く。エスカは最前方のくぼみに納まっている。裏面の皮はザラザラとした布状で厚みがある。
30cm SL 前後になる。縦扁(平たい)くエイのように体盤部分と尾に分かれていて、体盤部分は丸く円盤状。表側には無数の鋭い棘があり、実線と点線の混ざる左右対称を思わせる褐色の文様があったりほとんどなかったりする。口は大きく斜め前下方に開く。エスカは最前方のくぼみに納まっている。裏面の皮はザラザラとした布状で厚みがある。
30cm SL 前後になる。縦扁(平たい)くエイのように体盤部分と尾に分かれていて、体盤部分は丸く円盤状。表側には無数の鋭い棘があり、実線と点線の混ざる左右対称を思わせる褐色の文様があったりほとんどなかったりする。口は大きく斜め前下方に開く。エスカは最前方のくぼみに納まっている。裏面の皮はザラザラとした布状で厚みがある。
30cm SL 前後になる。縦扁(平たい)くエイのように体盤部分と尾に分かれていて、体盤部分は丸く円盤状。表側には無数の鋭い棘があり、実線と点線の混ざる左右対称を思わせる褐色の文様があったりほとんどなかったりする。口は大きく斜め前下方に開く。エスカは最前方のくぼみに納まっている。裏面の皮はザラザラとした布状で厚みがある。
裏面の皮は厚みがあって表面がザラザラしてつまみやすい。オキアカグツは表面が滑らか。
エスカは最前方のくぼみに納まっている。[収納された状態]
エスカは最前方のくぼみに納まっている。[引き出した状態]
口は大きく斜め前下方に開く。歯はざらざらしているだけで犬歯状ではない。
口は大きく斜め前下方に開く。歯はざらざらしているだけで犬歯状ではない。
珍魚度・珍しさ★★★
がんばって探せば手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度
食用として認知されていない
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区正骨下区側棘上目アンコウ目アカグツ亜目アカグツ科アカグツ属
外国名
Red bat fish
学名
Halieutaea stellata (Vahl,1797)
漢字・学名由来

漢字 赤苦津、赤靴 Akagutu
由来・語源 見た目の形が古代の「靴」に似ていたからか。アンコウ類を「くつ」といい、赤いため。
神奈川県三崎での呼び名。田中茂穂は「赤苦津」、『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)には「赤靴」だが宇井縫蔵の方が正しいと思う。
〈stellata はりあんこう(いろあんこう) 安房、東京市場、伊豆網代〉。『帝国博物館天産部魚類標本目録.帝国博物館』(石川千代松・松浦歓一郎 1897/明治30年)

宇井縫蔵
うい・ぬいぞう 1878年、和歌山県田辺生まれ。教諭、魚類学、植物学、民俗学。南方熊楠の協力者でもある。国学者・歌人・民俗学者の宇井 可道(うい よしみち)の長男。『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)は魚類学的にも民俗学的にも重要。
地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。水深50〜400メートル。
新潟県〜九州西岸の日本海・東シナ海、青森県八戸〜日向灘の太平洋沿岸、瀬戸内海。東シナ海、朝鮮半島西岸、南シナ海。

生態

基本情報

本州以南の沖合いで揚がる魚である。まとまって揚がらない上に棘だらけなので食用となることがあまりない。味のいい魚ではあるが、一般的に食用とは見なされていない。
珍魚度 非常に奇妙な姿をしているが決して珍しい魚ではない。ただし流通しないので手に入れるのは至難である。産地周辺をこまめに歩くとか、水揚げなどを見ていると手に入る。

水産基本情報

市場での評価 流通は希。
漁法 底曳き網、定置網、刺網
産地 新潟県、静岡県、長崎県、神奈川県など日本各地

選び方・食べ方・その他

選び方

味わい

旬は不明。
全身にトゲがあり、骨もやや硬い。トゲのある皮をはがすのは至難で歩留まりは悪い。
上質の透明感のある白身で熱を通すと硬く締まるがうまみが強い。
料理の方向性
表側は棘だらけなのでやっかいな魚だ。ただし鱗を取る必要もなく、内臓もきれいである。食べた餌などだけ取り去り、ぶつ切り、もしくは丸のまま液体を使った料理法である煮る、汁にするのがいちばんいい。筋肉部分は刺身にもなるが、平凡な味である。
表側は棘があり、できるだけ触らない方がいい。下ろす場合には肛門から包丁を入れて皮を裂き、内臓などを取り除く。胃袋、肝などは美味などで大切に取り出す。
鰓などは気にせず、棘のついた皮をそのままに適宜に切るなどして利用する。
皮を剥き処理すると歩留まりが非常に悪い。また刺身にもなりいい味ではあるが、筋肉部分はあまり大きくはない。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

アカグツの料理・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)、汁(潮汁、みそ汁、ちり鍋)
煮つけ 裏側の皮を肛門から切り裂き、餌などの汚物を洗い流し、内臓を取り去る。肝、胃袋などは取り分けておく。皮付きのままぶつ切りにするか、丸のまま塩と酒、もしくは酒、しょうゆ、少量の砂糖と水で煮上げていく。皮は縮むがとても味がよく、筋肉はしまり甘味がある。非常に美味だ。


みそ汁 適宜に切った皮付きのぶつ切りを水で煮だして、みそを溶いたもの。汁の味はとてもうま味豊か。煮た後の筋肉も皮も非常においしい。主菜になる汁といえそう。
潮汁 適宜にぶつ切りにした身を昆布だしで煮て、酒、塩で味つけしたもの。上品でイヤミのない味の汁に皮と身もとても美味。これはごちそうといった潮汁になる。好みで三つ葉やねぎなどの青みを。
ちり鍋 肛門から包丁を入れて裏側の皮を裂き、内臓を取り去り、水洗い。肝、胃袋などは分けておく。これをぶつ切りにして青み野菜や豆腐、キノコと煮ながら食べる。だしは昆布でとり、酒と塩で味つけしたもの。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

地方名・市場名

ウチワダイコ
参考『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂) 場所千葉県上総古浜・小湊 
ヤスリアンゴ
参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 場所和歌山県和歌浦 
アゴ
参考『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂) 場所和歌山県田辺 
アカアゴ
参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 場所和歌山県田辺 
アカアンコウ
参考『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂) 場所東京都、静岡県伊豆宇佐美、高知県御畳瀬・須崎 
アカグツ
参考『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂) 場所福島県いわき市、茨城県大洗、神奈川県三崎・江ノ島、富山県、山口県下関 
アンコウ
参考静岡県水産・海洋技術研究所・伊豆分場、文献 場所茨城県大洗、静岡県伊浜・土肥、福岡県玄海 
アカアンコウ
参考静岡県水産・海洋技術研究所・伊豆分場 場所静岡県網代 
アキャアンコウ
参考『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂) 場所静岡県静浦 
デンキエイ ハリアンコウ
参考『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂) 場所高知県 
アカチンコ
場所三重県尾鷲 
ヤスリアンコウ
参考『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂) 場所和歌山県和歌浦