貞光町の方言 01 ●貞光思い出控え帳へ | ||||
文法 |
範疇 |
貞光町 |
標準語 |
解説 |
名詞 |
一般名詞 |
おいしゃはん(お医者はん) |
||
おひーさん(お日さん) |
太陽 |
|||
からつや(唐津屋) |
瀬戸物屋 |
食器店 |
||
かんのう(歓能、歓農) |
護岸 |
石と木の杭を使った護岸構造 |
||
さんぱっちゃ(散髪屋) |
理髪店 |
|||
じょんじょ |
草履・履き物 |
子供言葉であると思う。「じょんじょかくし」という遊びがある。 じょんじょかくし、くれんぼ、まないたのうえで、カミソリといで、おいといて、(以下は忘れた) 遊ぶ子がそれぞれの片方の履き物を出して、親が歌を歌いながら端から順番に指さして行く。歌が終わったときに指さされた子が鬼。ほかの子はそれぞれ履き物を隠して、鬼が探し出していく。最初に見つけだされた子が負け(ちょっと自身がない) |
||
ぶげんしゃ(分限者) |
お金持ち |
|||
身体の部分 |
おつべ |
尻 |
||
場所・土地 |
いで |
溝(排水路)等 |
「いで」というのは細流というか、排水路や谷から流れ出した水の流れなどを指したと思われる |
|
こがわ(小川) |
貞光川 |
子供の頃には「小川で遊ぶんぞ、大川に行ったらいかんぞ」と言われた |
||
おおかわ(大川) |
吉野川 |
子供の頃には「小川で遊ぶんぞ、大川に行ったらいかんぞ」と言われた |
||
ぎおんさん(祇園さん) |
八坂神社 |
|||
しだっしゃ |
仕出し屋 |
|||
しま |
貞光川と吉野川の交わる三角州の西側の畑地、今では田圃もある |
|||
しゃえんじ(舎園地?) |
家庭菜園的な畑。主に自家用野菜をとる |
|||
にっしゃま |
西山 |
|||
ひがっしゃま |
東山 |
|||
農機具・遊具など | ||||
きんま |
そり |
木馬ではないか? 本来は木などを運ぶためにそり。子供用に小さな物を作った |
||
そろ |
竹製の土などを運ぶ道具。これで魚をすくった |
|||
つべかご |
お尻につるす抜いた草や、収穫した野菜などを入れるカゴ |
|||
てんが(転鍬) |
農機具(名称不明) |
|||
とんが(とん鍬) |
農機具(名称不明) |
|||
食品・料理 |
おいのこはんがし(お猪子はん菓子) |
猪子の日に食べる3色で輪になった菓子 |
||
おつい(お汁) |
みそ汁 |
|||
かしわ |
鶏肉 |
|||
かしわもち |
柏餅? |
サルトリイバラの葉で包んで蒸した餅 |
||
きつねずし |
いなりずし |
関東とは形が違う。真四角の油揚げを対角線上に三角に切り、袋にしてすし飯を入れる。切り口からすし飯が見えている |
||
こんこ(香こ) |
たくわん |
|||
しょういのみ |
大豆と麦で作った麹。しょうゆで戻して発酵させて食べる |
|||
にく(肉) |
牛肉 |
|||
はったいこ(はったい粉) |
麦こがし |
|||
ひしお |
大豆と麦で作った麹。しょうゆで戻して発酵させて食べる |
|||
りゅうきいも(琉球薯) |
サツマイモ |
|||
釣り |
どぶん |
ぶっ込み釣り(関東) |
丸重りと一本バリで「いだ(ウグイ)」などを釣る |
|
ひろはい(広延?) |
延縄 |
いか糸(凧糸)で簡便な延縄を造った。これを川に仕掛ける |
||
なぐり |
ひっかけ |
返しのない2つ合わせにしたハリを10組ほどつけて、アユを引っかける仕掛け |
||
はえとりびん |
不明 |
上下から見ると円形、真横から見るとニンニクの玉のようなガラス製のハエを捕る道具。これに米ぬか、さなぎ粉などの練り餌を入れて小魚をとる |
||
かがしら(蚊柱) |
不明 |
毛針仕掛けのオイカワなどをとる釣り方。夕方の釣り |
||
魚など水棲生物 |
あい |
アユ |
||
あかぎぎ |
アカザ |
|||
あかはら |
ウグイ |
産卵期の婚姻色の出たもの |
||
あめご |
アマゴ |
|||
いだ |
ウグイ |
|||
いでんこがに |
サワガニ |
いで(溝や谷、細流)にいるカニ |
||
えっしゅ(えっしゅう) |
カマツカ |
|||
おいしゃはん |
アカザ |
ヒレの刺に毒を持っていて、刺されると注射のように痛い |
||
がなっちょ |
アカザ |
|||
ぎぎ |
アカザ |
|||
くろぎぎ |
ギギ |
|||
ごまうなぎ |
オオウナギ |
斑紋のある幼魚 |
||
じんぞく |
ヨシノボリ(カワ) |
|||
じんぺい |
ヨシノボリ(カワ) |
ヨシノボリの小さなもの |
||
ごしばい |
オイカワ |
オイカワの婚姻色の出たオスの成魚 |
||
じゃこ |
オイカワ |
オイカワの幼魚もしくはメス |
||
たち(たちいだ) |
ウグイ |
産卵のために固まりになった、群になったウグイ。これを引っかける漁自体も「たちいだ」というのではないか? |
||
のみんじゃこ |
オイカワなどの稚魚 |
貞光にはメダカがいなかったために、これらを呼んだ |
||
のみんじゃこ |
メダカ |
のみんは「ノミ」だろうか? |
||
どぶろく |
ヌマチチブ |
|||
やまとばい |
カワムツ |
|||
動物・昆虫 妖怪・神 |
おんびき |
カエル |
||
きちきちばった |
ショウリョウバッタ |
|||
すいっちょ |
キリギリス |
|||
とまこ |
イタチだろうか? |
|||
どんがん |
かっぱ(河童) |
|||
ぶと |
ブユ |
ブユ科の昆虫。小型のアブのような形態。山や川にいて人や獣を襲い、刺す。刺されると腫れ、ときに化膿する |
||
はめ |
マムシ |
|||
植物 |
いたんぽ |
イタドリ |
食用となる若いもの |
|
おべん |
アケビ |
赤と青とあって、ともに、「おべん」 |
||
さるがき(猿柿) |
野生化した実の小さな柿 |
|||
しゃみせんぐさ |
なずな |
|||
すいすい |
ムラサキカタバミ |
|||
とちっぽ |
たぶん椎の実 |
|||
はなしば |
シキミ |
|||
やしゃぶ |
グミ |
|||
おもちゃ等 |
||||
いか |
たこ(凧) |
いか(凧)を飛ばすときの糸を「いかのいと」という |
||
かくめん(角めん) |
四角いメンコ |
丸めんを何枚か出しあい、地面から少し段になって高いところに重ねて置く。角めんをぱちんと重ねた丸めんの近くにたたきつけ、風を起こしてとばす。もしくは丸めんの積んだのへ角めんの底辺をこつんと当てる。それで丸めんをとばして、とばした丸めんが重なったら、勝ち。とばした子供が出し合った丸めんを総てもらえる。博打性の高い遊び |
||
ごむじゅう(ゴム銃) |
ぱちんこ |
|||
まるめん(丸めん) |
丸いメンコ |
丸めんだけを使った遊びは大きな丸めんをぱっちんとたたきつけ、ひっくり返した方が勝ちというのがあったが人気がなかった |
||
べった |
メンコの総称 |
べったというのは、メンコ自体も、「べった」というし、メンコを使った博打も「べった」という |
||
らむね |
ビー玉 |
らむね(ビー玉)を当てるというのが基本的な遊び。何人かで斜めに置いた板に「らむね」を出来るだけ高く持ち上げて落として当てて遠くまで転がす。いちばん遠くまでころがった「らむね」を持つ子から、ほかの「らむね」を当てる権利が出来る。ほかには地に穴を掘って、穴をたどっていく遊びもある |
||
ろうめん(蝋めん) |
直径1〜2センチの小型のメンコ。縁に鑞が塗ってある。縁をつまんで飛ばす |
|||
動詞 |
普通動詞 |
おぶけた |
おどろいた |
美馬郡のハッピースーさんの投稿で思い出した |
こうて |
買って |
|||
かって |
借りて |
|||
しばく |
たたく |
|||
つまえる(つまえとく) |
仕舞っておく |
美馬郡のハッピースーさんの投稿で思い出した |
||
形容詞 |
体調など |
せこい |
苦しい |
|