大棒網(定置網)
2002年9月13日 千葉県鴨川市
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鴨川港no.2
 今回の旅は突然思いついた。近頃、立ち止っているのが堪え難く、かといって閑なわけでもないのに、働いていてすら焦燥感に焼かれるような日々が続いている。「海辺に行こうか?」と深夜に車を走らせていた。時間的には行ける場所は限られている。馴染みの外房にしたのも、短い時間でいかにたくさんの魚貝類に出会えるかと、考えた末の結論である。
 9月に入ると突然、涼風が吹き、7〜8月の熱暑は嘘のように思える。そんな肌寒さが一段落ついたのが13日の金曜日である。ラジオからは映画『13日の金曜日』の最新シリーズの公開をつたえている。
 鴨川に来ることにしたのはイセエビ漁を見たいためである。これはすんなり果たして漁港の建物に到着すると定置網からの船が着岸するところであった。港の時計は7時過ぎ、「伊豆などと比べるとのんびりしているな」とは思ったが、考えると伊豆の神奈川県側、小田原や真鶴は即日出荷、競りが可能であるが、外房では荷受けに着くのが翌日なのだ。
 漁港のみなさんは、どこか明るい雰囲気、おおらかである。「ここで見ていて大丈夫ですか」と聞いた女性は「大丈夫」と笑う。彼女、たぶん中華圏出身の方のようだ、しかし明るい。
 ほどなく着岸した船からは生きている大きなマダイ(80センチくらい)などを先におろして、船底から大きな網でアジやソウダガツオなどをおろす。選別の台を流れてくる魚は思ったより魚種は少ない。水揚げを仕切っている方に聞くと不漁であると言う。
 当日主に水揚げされたものはマアジ、トビウオ、マルソウダガツオ、30センチ足らずのサバで、値段のはるものは少ない。
 値のつく、イボダイ、イサキ、ウスバハギなどはひと箱にまとまらない。ほかにはシイラ、ヒラソウダ。
 鴨川には、また来なくてはと思いつつ、港を後にした。今回は下見のつもりである。当日は布良まで下り、帰路についた。


 珍しい魚は少なかったのだが、オキザヨリ、ホシザメを初めて撮影できた。
鴨川は千葉県外房の中核的な街である。水族館や大型ホテル、リゾートマンションが立ち並ぶが、漁港はどこか鄙びている。
鴨川の定置網は黒潮のまっただなかにあり、季節回遊する魚を狙う。
(左)トビエイ。マントの部分が40センチもある。この種としては大物。とてもかわいい
(中)テンジクダツ。1メートル、2キロ近くある
(右)ホシザメ。これもホシザメとしては大きなもの。1メート江うを少し超えている。サメの中ではもっともうまい



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