2004年8月6日
島根の旅 02 安来市 中海
2004年8月5日から11日まで、島根県安来を中心とした旅に出かけました。
その土地土地で様々な生き物や魚貝類に出合いまた。
島根の目次へ!
 ■市場魚貝類図鑑
中海の水路でとれたエビ。種類はわからない
船から泥とシジミをかく。硫化水素特有の卵の腐ったような臭いが鼻をつくが、ひとかきに必ずいくつかのシジミが入っている
けっしてきれいであるとは言えない中海の水路。それでもマハゼ(ごず)は大漁
こちらは明らかに淡水の水路でとれたマシジミらしきものとマルタニシ、ドブガイ。堰の下でとれたマハゼ
島根に着いて
 安来着は朝の10時過ぎとなった。妻の大叔父と大叔母にあたる方がで迎えてくれて、徹夜の運転を終えた僕はここで一時休息。おいしいお昼ご飯をごちそうになって午後に中海に出る。
 これは、おじさん(大叔父のことを以後こう呼ぶ)が舟を借りてくれたもの。古いFRPの小舟には網が乗せられていて、今でも漁が行われているようだ。家族とおじさんの6人で水路に出る。岸辺の葦のあたりを網ですくってみるがなにもとれない。なんどか手網を入れるうちに太郎がボラの子供、小エビなどを捕まえた。網ですくうたびに卵の腐ったような臭いがするのは夏であるためだろうか。
 手網ではあまりとれないと、おじさんがジョレンでシジミをかく。かくたびにシジミが入ってきて、時には特大のものが混ざる。ただ「とてもくそうてくえん」とのことで残念ながらシジミ漁にも熱が入らない。ほんの小一時間で舟からあがる。
 干拓がすすむ前には安来ではシジミを前海にある無尽蔵な幸であっただろう。それが漁はともかく食卓にすら中海のシジミがのぼらなくなるとは思いもしなかったに違いない。これは安来市側でのことであって中海のどこかでおいしいシジミはとれているのだろうか? ちなみに1週間滞在して1度だけ朝食に出たシジミは宍道湖のものであった。

川といっても水路でしかない
 太郎、おじさんと3人でこんどは川に向かう。川と言ってもそれは水路であって、潮が入らないという意味合いであるようだ。のぞき込むとメダカ、アメリカザリガニ、オオタニシ(マルタニシ)、チリメンカワニナ、底をかくとシジミがとれる。これは明らかに中海でとれるヤマトシジミではなくたぶんマシジミだと思われた。

中海の水路で「ごず」釣り
 妻の安来での最大の目的がごず釣り。ごずというのはマハゼの安来での呼び名である。それで安来市内で、これも親戚の小学4年生あやかちゃんに案内してもらい餌と釣りばりなどを買ってくる。仕掛けはいたって簡単。まん丸おもりに流線7号の1本バリ、餌は青虫(アオイソメ)であるようだ。これをもって門生のおじさんと水路の橋の上に向かう。
 仕掛けができた順から釣りを始めた。最初はいちばんチビである6歳の末娘。これが入れたとたんに、ごずが釣れる。おじさんに末娘の面倒をたのんで妻、太郎の仕掛けを作る。ごずは絶え間なくおもしろいように釣り上がる。総勢7人で竿が足りないので手釣りの竿なし仕掛け、柳の枝を竿にした仕掛けなどで補うがむしろこの簡便な仕掛けに大きなごずがくる。
 見晴るかす限りの干拓地。休耕田や放棄されて雑草の生い茂る畑地が目立つ。なかで今でも耕作をしているのは老人ばかりであり、田はなく柿や梨などの果樹園、自家菜園が点々とある。釣りをする橋を渡るのはトラクターや地元の軽四輪だけ。渡るそばからおじさんが声をかけていく。どうも最近、ごず釣りをする人があまりいないようだ。
 暑さの厳しい一日が青い空の色合いが失せることで終わろうとしているのがわかる。中海の方からくる風がどこか涼しい。



関連コンテンツ