2004年8月9日
島根の旅 05
浜田公設水産物仲買売場
2004年8月5日から11日まで、
島根県安来を中心とした
旅に出かけました。
その土地土地で様々な生き物や
魚貝類に出合いました。
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市場魚貝類図鑑
さかなどころ浜田で
おいしい魚を買う

「このあたりで魚が帰る店や市場などはありませんか?」
 第4競り場で聞くと。
「小売りもやっている市場がそこにあるよ」と教えてもらったのが浜田公設水産物仲買売場である。これは1号競り場のすぐ前にある2階建ての大きな灰色の建物。 まったく長ったらしい名称で地元の方はマーケットと呼んでいるようだ。
 中にはいると少々薄暗くて、逆に観光客相手の市場ではない安心感がある。築地で言うところの場内にあたるだろうか? 店舗は少なくて20店舗あるかないかだろう。
 店先の魚を見るとどれもさっきまで競り場に並んでいたものばかり。決してカナダやアイスランドのエビは並んでいないし、また冷凍マグロもない。「これは本物だ」と思ったのは値段である。びっくりするほど鮮度のいいヒラソウダがなんと500円。また地元のマダカアワビがキロ/8000円ほど。
 どれもプロも納得する鮮度と値段のものが並ぶ。隅で納め(注文の魚貝類)のマトウダイをおろしているなど観光市場では絶対にみることができないではないか。
年々少なくなっているウニ
 どうしてもここで見つけたいと思ったのが地元産のウニ。何軒かのぞいてやっと見つけたのが「渡辺」という店。
 ここにも素晴らしいヒラソウダがある。カツオが少ない山陰にあってはこれも単に「カツオ」と呼ばれる。ほかにはクエ、マツダイなど珍しい魚もおかれている。
 ここでヒラソウダ1本、ウニ1枚、ぼべ(カサガイ)1パックを購入。
 重いクーラーを引きずっていたら、シイラの子(卵巣)も見つけてクーラーに詰めてもらう。
 市場内にあるのはほとんどが地元の魚、しかも安い。自家製の干物や塩蔵品も多い模様なので取り寄せなど楽しみである。ぼうずコンニャクは道の駅や今時の観光市場に行くよりも何倍も安心満足うまいもの満載の浜田公設水産物仲買売場で探すべしと思った次第です。
 朝食は市場の2階にある「かよちゃん」で食べる。かよちゃんは普通の食堂でちょっとがっかりしたが、朝定食500円は安い。
薄暗い場内は、まさにプロ向きでけっして入りやすいとはいえない。ただ店の方はみな気さくで親切である。最近は観光客相手の市場がうるさくて、押しつけがましいのと比べてゆっくりと心おきなく見て回れる。
競り場から追いかけてきたのが地元産のウニ。結局、見つけたのが「渡辺」という店。ここでなんとも不思議なものを発見。店先でおもむろに焼き始めた黄色い卵、これがアイゴの卵巣であるという。ちょっと味見させていただいたがいい味わいである
場内で納めのマトウダイをおろしている。珍しいツキヒガイ、ミズダコ、シイラとシイラの子



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