05/06.17 福島県いわき市小名浜

 久ノ浜には11時過ぎまでいた。もう入船してくる船もなくなって小名浜まで南下する。小名浜というのと「アクアマリンふくしま」という訳のわからない施設の名が標識にある。
 南下していく途中、道ばたに『磐崎屋(いわきや)』というみそしょうゆの製造販売の看板を見て右折する。すぐにレンガ造りの煙突が見える。行った場所で必ず買って来るのがみそかしょうゆ。工場らしき建物に入ると女性が床を掃除している。右手に巨大な釜。当たり前だが甘い麹の匂いがする。どちらかというと甘口でしょうかという、みそ1袋350円(安い)を購入する。
 帰宅後、和え物に使ってみると、しっかり辛口であったが麹の香りの高い味のいいみそでした。またいわき市にいったら買ってこよっと。

 久ノ浜から小名浜港までは30分くらい。魚市場の建物を見てクルマを駐車すると、『市場食堂』というのがある。ちょうど昼前なので市場の階段を上がる。入ると港が見回せる小上がり席をとり、メニューを見る。「うに・いくら丼1950円」、「いくら丼1350円」「貝焼うに丼時価」などが目に入るがイクラは冷凍、ウニは今日はとれていない。刺身定食も写真を見てパス。「目光定食1450円」いいかなと見るとマルアオメエソの唐揚げがメイン。唐揚げでご飯もなかろう。
 その上、脇のテーブルで「塩焼きは少し時間がかかります」と断りを入れている。迷った末にお腹の欲求通りに「ミックスフライ定食1450円」を注文する。これはほどなく到着。ミックスフライ、なにかわからなかったがお魚のたたき少し、冷や奴、漬け物、佃煮らしきもの、お吸い物。これで1450円は安いかもしれない。

 市場を出ると「アクアマリンふくしま」「いわきティ・クルーズ」「いわき・ら・ら・ミュウ」なんてものが地図にある。すべて得体が知れない。訳がわからんものばかり。後で知ったことだが「アクアマリンふくしま」=水族館・博物館、「いわき・ら・ら・ミュウ」=お土産物産館であることが判明。後はどうでもいい施設らしい。はっきり言っておきたいが、これらの名前をつけた(採用した)ヤツは明らかに「ばか」である。頭が悪いヤツほどこんな迷惑な名前をつけたがる。施設の名前をつけるなら見ただけで施設の性格がわかるようにつけんかい。ちょっと怒りを感じて一発、「大ばかやろうの、こんこんちき」。

 ちょっと怒りを吐きだして、気分が良くなって勿来まで南下。スーパーで「又兵衛 純米酒」を1本買い、いわき勿来インターにのる。この「又兵衛 純米酒」、なかなかよろしい。100点満点の70点をあげよう。
 帰りも道はすいすい。夕方には帰宅して、少し仕事が出来るくらいであった。これは不況のため、もしくはやたらに高い高速料金のためだろうか? 支払うたびに自民党の代議士や役人、道路公団、土建屋さんに上前をはねられていると思うとイヤな感じだ。
2005年6月17日
福島の旅 04
福島県いわき市
小名浜
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市場魚貝類図鑑

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磐城屋の年季の入った美しい釜
小名浜港の市場食堂で食べたミックスフライ定食。これくらい豪勢なら1450円は安かな



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