アカカマス 掲載種番号0027

 アカカマスは関東近辺では相模湾、駿河湾などでもとれ、とてもなじみ深い魚である。当然、市場にあっても見ぬ日はないくらいだ。
 その昔は主に塩焼き用、もしくは加工され干物として流通してきた。だから比較的庶民的な魚といえただろう。それが近年徐々に値を上げてきている。これは「カマス=塩焼き用」というのがくずれてきて、刺身や寿司ネタにも利用され始めたからだ。ちょっと気のきいた料理屋などでは三枚に卸して血合い骨を抜き、皮目をさっとあぶって出す。もしくは軽く締めるなどして出してくる。
 また干物となってもアカカマスはかなり上等の部類である。また大型の干物材料の確保はなかなか難しいという。


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↑鹿児島県阿久根市から入荷してきたもの。築地場内

●基本データ
東京での呼び名/「かます」「本かます」
やや暖/紀伊半島、九州などからの入荷が目立つ
旬/産卵期は初夏から梅雨にかけて。当然、春、そしてよく餌をとって太る晩秋、冬
普通/日常的によく見かけるもの
普通/大きさによって値段が分かれる。大きいと3000円前後にもなるし、小さいと1000円を割ることもある
一般的/干物として一般家庭ではお馴染み。またプロにも好んで使われている



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