アカアマダイ 掲載種番号0021

 関東の市場では見かけない日はないほどに頻繁に入荷してくる。非常に値の高い魚なので、どうも産地よりも中央での消費が多いように思える。
 本来アマダイは西日本で珍重されてきた魚である。例えば東京湾、相模湾などでもとれるのだが、ほんの四半世紀前までは浜での値は安く、また取り扱い自体に不慣れであったように思われる。それが徐々にアマダイの地位が上がってきたのは、関東の料理店が関西の勢力に席巻されてきたからだろう。これを「一汐にする」「昆布締め」「若狭焼き」「蒸しもの」にするなど関西割烹、京料理にはなくてはならないものだ。
 今では「ハモの骨切り」が関東でも普通に行われると同じように、京風に「ぐじ」はありきたりな素材である。
 とうぜん使う料理店が増えれば価格が上がるわけで、もっとも近い産地である相模湾のものなど、ときにキロ当たり10000円を超えることもある。この値段のものを扱えるのは唯一築地を始め東京都内なのであり、浜で揚がるや都心行きとなる。
 国産ものよりも量的に多いと思われるのが中国などからの輸入もの。冷凍、チルドなどで入荷してくる。当然、昆布締めなどには使えないが、焼き物、蒸しものには充分利用できる。一般に干物などに使われるのは中国からの輸入品。築地などではチルド、冷凍とも普通に見られる。アカアマダイの場合は冷凍、または輸入ものでもけっして安くはなく、キロ当たり1500円から、冷凍でも1000円前後となる。国内でとれなくなったものを輸入していることになる。


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↑中国香港からの輸入もの。これを焼きものなどに使う

●基本データ
東京での呼び名/アマダイ
やや暖/日本海の福井から長崎県、神奈川県、静岡以南の各地から。また東シナ海、南シナ海からの輸入もある
旬/秋から冬
普通/量的には少ないが、頻繁に見かける
安い/現在もっとも高級な魚のひとつ
一般的ではない/明らかにプロ、しかも高級料理店で扱うもの



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