アオメエソ 掲載種番号0017

 アオメエソというと関東の市場でも関西でも「目光」と呼ばれる。千葉県以南に生息するもので、まったく瓜二つのマルアオメが銚子以北なのと種では分かれる。でもだれも2種を分けて扱わない。
 関東で見られるようになったのは20年ほど前からではないか? 産地の静岡県沼津市や三河湾では地元で消費されてきた。高知県高知市御畳瀬の干物などは昔から名物ともなっている。
 たしか20年ほど前には近縁のマルアオメのことが旅番組ででてきた。確か常磐の底引き網の雑魚としてだったはず。これが在り来たりになるほどに入荷するようになった背景には底引き網の不漁があるのではないだろうか? 底引き網の船は海底を荒らすと言われている。だから資源には決して優しい物ではないのだ。その漁場の荒廃がアオメエソを出荷するように後押ししたのだろう。ちなみに昨今の底引きの不漁は漁場の荒廃よりも水温や海を取り巻く環境によるのではないか? なぜなら底引き網の船は急速に減ってきている。後継者不足だからだ。
 そんな漁獲量の減少のあだ花として流通に乗ってきたアオメエソであるが、意外に味の良さが認められるようになったのは早いように思える。そのわけは身に含まれる上質の脂による。これが脂を好む現代人の嗜好にマッチしたのだろう。刺身にしても、天ぷらにしても、干物にしてもこの脂の持つ甘味や風味がいいのである。
 最後に関東の市場で「目光」と呼ばれるのはアオメエソ、マルアオメの2種。それにトモメヒカリ、ツマグロアオメも希に入荷してくる。味わいは前者2種がよく、後者はかなり落ちる。


■この項書き改めていく
■市場魚貝類図鑑・アオメエソのページに
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↑愛知県三河湾からきたもの。三河湾は底引きの港があるので産地のひとつ

●基本データ
東京での呼び名/マルアオメとともに「目光(めひかり)」
やや暖/静岡県、愛知県、三重県、高知県など。深海底引きのある地方
旬/冬だと思われる
やや希/意外にないときはないもの。でも珍しいと言うほどでもない。福島などから来るマルアオメの方が多い
やや高い/キロ当たり1000円から2000円の間。1200円〜1500円くらいが多い
一般的とまではいかない/ここ20年ほどで知名度が上がってきている




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