アカガレイ 掲載種番号0029

 アカガレイは関東にはもっとも頻繁に入荷するもの。カレイの中ではやや高い方の部類。
 一般的には煮つける、塩焼きなどの惣菜魚。例えば古くは大衆食堂のおかずとしても使われたはずだ。今では安いカレイと言えば冷凍輸入されたカレイだが、昔はマガレイとか、少しお高い本種だったはずなのである。
 もし魚好きの主婦がいるとして「ちょっと贅沢だけどアカガレイにでもしようか」と言うとわかりやすいだろう。
 八王子の魚屋などでも昔から馴染みのものであり、種類の少ない戦前戦後にも仕入れていたという。ただし当時は貨車で運ばれていたのでアカガレイが「赤い」という認識はなかってという。

 このアカガレイの古い時代の供給地は常磐、東北南部の福島だろう。市場で見かけると日本海、北海道のアカガレイは形もいいので高く、福島のは安い。
 とうぜん流通の発達しない時代、東京のくるのは地理的にも近い茨城、福島産がほとんどであった可能性が強い。それが今では流通の発達によって日本中のアカガレイが東京に集結している。


■この項書き改めていく
■市場魚貝類図鑑・アカガレイのページに
東京のさかな目次へ
↑北海道礼文島からきたもの。荷受けの段階としてはかなりの高値

東京での呼び名/アカガレイ
やや北/茨城県北部、島根県から北から入荷してくる
旬/冬
普通/日常的によく見かけるもの
普通/値段はやや高め。ただし小さなものは安い
一般的/いわゆる惣菜魚。東京でも一般家庭で普通



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