ラウスバイ

Scientific Name / Buccinum rausicum Shikama,1952

ラウスバイの形態写真

12cm SL前後になる。殻皮は褐色、もしくは黄褐色。殻は薄くもろい。3〜4本のくっきりした細い羅肋がある。
ラウスバイの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
12cm SL前後になる。殻皮は褐色、もしくは黄褐色。殻は薄くもろい。3〜4本のくっきりした細い羅肋がある。12cm SL前後になる。殻皮は褐色、もしくは黄褐色。殻は薄くもろい。3〜4本のくっきりした細い羅肋がある。12cm SL前後になる。殻皮は褐色、もしくは黄褐色。殻は薄くもろい。3〜4本のくっきりした細い羅肋がある。
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★★
      めったに出合えない
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    軟体動物門腹足綱前鰓亜綱新腹足目エゾバイ科エゾバイ属

    外国名

    学名

    Buccinum rausicum Shikama,1952

    漢字・学名由来

    漢字 羅臼貝、羅臼蛽 Rausubai
    由来・語源 模式産地が北海道羅臼沖であるため。
    1935年生まれの菊地勝弘氏(気象学者)が横浜国立大学2年のとき、北海道羅臼町を回り、貝殻を集めた。当時同大学の教授であった鹿間時夫に送る。これを鹿間時夫が新種として記載する。Buccinum rausicum Shikama,1952 の rausicum は羅臼町にちなむ。
    Shikama
    鹿間時夫(しかま・ときお、1912年〜1978年)。横浜国立大学教授。貝類学・古生物学者。

    地方名・市場名

    生息域

    海水生。水深350メートル〜800メートル。
    北海道オホーツク沿岸。

    生態

    基本情報

    オホーツク海以北に生息する巻き貝で、国内では知床半島周辺だけが産地ではないかと考えている。
    関東にも希に入荷をみるが、本種だけでの荷は見ていない。味がいいのに安い。
    珍魚度 知床半島周辺で手に入る可能性があるが、必ずしもこの地域に行ったら手に入るとは限らない。

    水産基本情報

    市場での評価 関東には希に入荷する。
    漁法 刺網
    産地 北海道

    選び方

    貝殻がもろく壊れていることが多いので、足などに触れてよく反応して動くもの。粘液などがあまり出ていないもの。

    味わい

    旬は秋(入荷時期)。
    貝殻は薄くもろい。軟体は大きく歩留まりはいい。
    テトラミンはなく、唾液腺除去の必要はない。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ラウスバイの料理・レシピ・食べ方/煮る(塩ゆで、酒蒸し、煮つけ)、ソテー(バター焼き)

    ラウスバイの煮つけ エゾバイ属の巻き貝の味わいは種によってあまり変わらない。羅臼沖のものは泥などを嚙んでいなくて活きがよかった。水洗いして表面の汚れなどを落とす。水分をよくきり、酒・水で水から煮て塩を加えて鍋止めする。柔らかく、貝らしい甘さが感じられて美味。わたも非常においしい。
    ラウスバイのバター焼き 貝殻を割り、ワタは分けておく。最初は何も加えずに揉み洗いする。塩を加えてヌメリをもみ出す。食べやすい大きさにきり、水分をよくきっておく。フライパンにバターとにんにくを入れて火をつける。バターが沸き立ってきたら貝を加えて短時間ソテーする。ワタは好みで加える。ワタが入っていた方がこくがある。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/野圭太さん(丸の野水産 北海道羅臼町 https://www.tabechoku.com/producers/27483)
    『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)
  • 主食材として「ラウスバイ」を使用したレシピ一覧

関連コンテンツ