ミナミメダイ

Scientific Name / Ariomma brevimanus   (Klunzinger, 1884) 

ミナミメダイの形態写真

写真は体長70cm、重5kg。紡錘形で鱗が薄く非常に大きい。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目イボダイ亜目オオメメダイ科オオメメダイ属

    外国名

    学名

    Ariomma brevimanus   (Klunzinger, 1884) 

    漢字・学名由来

    漢字 南目鯛
    由来・語源 メダイの仲間に近く、南(温かい海域)にいるという意味合い。

    地方名・市場名

    タルメ
    場所鹿児島県鹿児島市 
    ナガメダイ
    備考別名。 

    生息域

    海水魚。
    少ない/[富山湾魚津 2008-2018 年に富山湾で新たに記録した魚類 木村知晴・西馬和沙・不破光大・稲村 修(魚津水族館)]、神奈川県三崎、三重県志摩、和歌山県串本、土佐湾、豊後水道、熊本県天草、沖縄島。ハワイ諸島、マリアナ諸島、大・小スンダ列島、紅海。

    生態

    基本情報

    非常に珍しい魚。希にぽつんととれることはあっても種までわかる人はまずいない。

    水産基本情報

    市場での評価 珍魚で一定の評価はない。
    漁法 釣り
    産地 鹿児島県、和歌山県

    選び方

    触って張りのある。目が澄んでいるもの。鰓が赤いもの。

    味わい

    旬は不明
    鱗は薄く非常に大きいが取りやすい。皮は厚くて硬いが熱を通すと適度に軟らかくなる。
    透明感のある白身だが水分が多い。熱を通すとやや縮む。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    料理法
    揚げる(フライ)、焼く(塩焼き、幽庵焼き、魚田)、生食(刺身)、煮つけ、ソテー(ムニエル)、汁(潮汁、みそ汁)

    ミナミメダイのフライ揚げる フィレにしてやや薄めに切り、フライにしてみた。やや硬く締まるのが難点ではあるがうまい。あらなどは唐揚げにして美味。長崎風に衣に味をつけて揚げてもいい。
    ミナミメダイの塩焼き塩焼き 水分が多いのでやや硬く締まるが、淡泊な中に甘味が感じられる。また幽庵焼きや魚田などにしてもいい。
    ミナミメダイの刺身生食 血合いが赤く、透明感のある身だがややうま味に欠ける。カルパッチョやなめろうなどにしてもうまい。
    ミナミメダイの煮つけ煮つけ 淡泊なので煮たらまずいと思って作ってみたら、意外なことにけっして悪くない。イヤミがなくて美味しい。
    ソテー バターをたっぷり使ったムニエルは美味しい。
    あらなどの潮汁は美味。みそ仕立てもいい。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/田中水産(鹿児島県鹿児島市)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
  • 主食材として「ミナミメダイ」を使用したレシピ一覧

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