ミカヅキツバメウオ

Scientific Name / Platax boersii Bleeker,1852

ミカヅキツバメウオの形態写真

SL(体長)25cm前後になる。全体に銀白色で小さな黒い斑紋が散らばる。腹鰭は非常に黒い。背鰭、臀鰭は稚魚、幼魚期は著しく長く、成長とともに短くなる。腹鰭後方上に褐色の斑紋がない。目の上から吻にかけて強くくぼまない。最外列歯は中央と両脇の3本がほぼ同じ大きさ。
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SL(体長)25cm前後になる。全体に銀白色で小さな黒い斑紋が散らばる。腹鰭は非常に黒い。背鰭、臀鰭は稚魚、幼魚期は著しく長く、成長とともに短くなる。腹鰭後方上に褐色の斑紋がない。目の上から吻にかけて強くくぼまない。最外列歯は中央と両脇の3本がほぼ同じ大きさ。SL(体長)25cm前後になる。全体に銀白色で小さな黒い斑紋が散らばる。腹鰭は非常に黒い。背鰭、臀鰭は稚魚、幼魚期は著しく長く、成長とともに短くなる。腹鰭後方上に褐色の斑紋がない。目の上から吻にかけて強くくぼまない。最外列歯は中央と両脇の3本がほぼ同じ大きさ。SL(体長)25cm前後になる。全体に銀白色で小さな黒い斑紋が散らばる腹鰭は非常に黒い。背鰭、臀鰭は稚魚、幼魚期は著しく長く、成長とともに短くなる。腹鰭後方上に褐色の斑紋がない。目の上から吻にかけて強くくぼまない。最外列歯は中央と両脇の3本がほぼ同じ大きさ。SL(体長)14cm前後になる。全体に銀白色で小さな黒い斑紋が散らばる腹鰭は非常に黒い。背鰭、臀鰭は稚魚、幼魚期は著しく長く、成長とともに短くなる。腹鰭後方上に褐色の斑紋がない。目の上から吻にかけて強くくぼまない。最外列歯は中央と両脇の3本がほぼ同じ大きさ。最外列歯は中央と両脇の3本がほぼ同じ大きさ。銀色系。右2固体が銀色のアカククリ(上)・ミカヅキツバメウオ。左2固体が茶系のツバメウオ。沖縄では右の2個体をカーサという。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ニザダイ亜目マンジュウダイ科ツバメウオ属

    外国名

    Round-faced batfish
    言語英名 

    学名

    Platax boersii Bleeker,1852

    漢字・学名由来

    漢字 三日月燕魚 Mikadukitubameuo
    由来・語源 不明だが、腹鰭が非常に長く、三日の月を思わせるためか。
    琉球列島産魚類目録1975年09月01日ではPlatacidae(ツバメウオ科)、Plalax tfislunosoniQ. (Bleeker ) ツバメウオ、Platax orbicularis (Forsskål, 1775) ナンヨウツバメウオ、Platax pintiatus (Linne)  アカククリはあるが本種はない。
    『魚類大図鑑 南日本の沿岸魚』(益田一、荒賀忠一、吉野哲夫 東海大学出版会 1975)にはない。
    『日本産魚類大図鑑』(益田一、荒賀忠一、尼岡邦夫、上野輝弥彌、吉野哲夫 東海大学出版会 1984)で初見。

    地方名・市場名

    カーサー
    場所沖縄県南城市知念漁協 備考ツバメウオ以外の銀色をした種の総称。 参考『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012) 
    アンラカーサ アンダカーサー
    場所沖縄県石垣島 備考アンダ、アンラは脂のことで「脂の多い」という意味。カーサはツバメウオと違って表面がカサカサしている魚の意味。 参考河村雄太さん 
    ツバメウオ
    備考ツバメウオと混同の可能性大。 

    生息域

    海水魚。沿岸の中層。
    幼魚/福井県、岩手県〜高知県以布利の太平洋沿岸。
    [大分県/成魚]、鹿児島県南部、伊江島・石垣島・西表島・伊豆諸島・小笠原諸島(幼魚・成魚ともに少ない)。
    済州島、台湾、フィリピン諸島、カリマンタン島、スラウェシ島、大スンダ列島、ニューギニア島、アンダマン海。

    生態

    基本情報

    水産基本情報

    市場での評価/関東などには希に入荷してくる。安い。
    漁法/刺突漁、定置網
    産地/沖縄県

    選び方

    触って張りのあるもの。目が澄んでいて鰓が赤いもの。

    味わい

    旬は不明。
    鱗は細かく硬いが取りにくくはない。皮は厚みがあって強い。
    血合いが美しい白身で熱を通しても硬く締まらない。
    臭みのある個体があり、また扱いによっても臭みがでる。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ミカヅキツバメウオの料理法・レシピ・食べ方/生食(刺身、セビチェ)、ソテー(バター焼き)、煮る(煮つけ)、焼く(塩焼き)

    ミカヅキツバメウオ サンゴ礁に多い魚だがまったくくせのない上質の白身。血合いが美しいのもいい。鮮度がいいとやや硬めなので薄く切るといいかも。ほんのり甘味があり、後味がいい。最上級の味だと思う。背鰭下には縁側(えんがわ 鰭筋)があり、独特の食感でいい。

    ミカヅキツバメウオのセビチェミカヅキツバメウオのセビチェ 刺身などにしたときの切れ端などを集めて、ライムと塩、紫玉ねぎ、青唐辛子で締める。非常に爽やかな味わいのなかにしっかり魚のうま味が感じられる。テキーラなどスピリッツに合う。
    ミカヅキツバメウオのバター焼き 水洗いして皮付きのまま塩コショウする。小麦粉をまぶして多めの油で香ばしくソテー、仕上げにマーガリンで風味づけする。醤油をたらしてもおいしい。ソテーすると適度にしまり、身離れがいい。美味。
    ツバメウオの煮つけミカヅキツバメウオの煮つけ 二枚に下ろして適当に切り湯通しして、冷水に取り残った鱗やぬめりを流す。よく水分を切り、水、酒、しょうゆ、みりんで煮る。酒・塩、酒・しょうゆで煮てもいいし、砂糖で甘辛く煮上げてもいい。
    ミカヅキツバメウオの塩焼きミカヅキツバメウオの塩焼き 白身魚の塩焼きはもうひと味足りないと感じることが多いが、本種の場合それがない。例えばイサキの塩焼きに感じるような皮目の風味が魅力。身離れのよさも味を引き立てる。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/河村雄太さん(沖縄県石垣市)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
  • 主食材として「ミカヅキツバメウオ」を使用したレシピ一覧

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