ぼうずコンニャクの食べる魚貝類だけでなく多彩な生物の図鑑です。掲載種は2000種、食用の水産生物の一般的なものは総て網羅。検索法・食べ方を詳しく解説しています。

マジェランアイナメ(チリ/Mero アルゼンチン/Merluza negra(メルルーサネグロ/黒いメルルーサ) 英名/Patagonian toothfish)

学名:Dissostichus eleginoides Smith

代表的な呼び名メロ、銀ムツ(ギンムツ)

  • 魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度

    ★★★★★

    知っていたら学者級

    ★★★★

    重要水産物

    ★★★★

    非常に美味
    分類
    硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系スズキ目ノトテニア亜目ノトテニア科マジェランアイナメ属
    外国名
    チリ/Mero アルゼンチン/Merluza negra(メルルーサネグロ/黒いメルルーサ) 英名/Patagonian toothfish
    学名
    Dissostichus eleginoides Smith
    漢字・由来
    由来・語源 阿部宗明(1911-1996)などが和名を提案したのだと思われる。
    地方名・市場名
    市場ではメロ。
    かつてはギンムツ(銀鯥)。
    生息域
    海水魚。アルゼンチン、チリ沖。南半球、南極海周辺に生息。
    水深70メートル〜1000メートル。
    生態
    肉食性。
    北半球にはいないスズキ目の魚。
    血液中にヘモグロビン、赤血球がなく、不凍タンパク質(唐タンパク質)を持っていて零下になっても氷らない、低温でも生きていけるように進化している。
    基本情報
    海洋水産資源センターなどが1960年代に南米沖などの海洋資源調査で発見し、1969〜1970年に本格的な漁業が行われるようになった。
    主に輸入、もしくは遠洋漁業でとったもの。
    古くは「銀ムツ」という名で流通していたが近年(2012年現在)メロということの方が多い。
    メロは本種とライギョダマシの2種の総称だが、本種の方が圧倒的に多い。
    安くて煮つけにすると味がいいので、総菜魚として定着した。
    これが脂を好む現代人の嗜好にマッチして値上がり、冷凍ドレス(頭と内臓をとったもの)、フィレ(三枚に下ろしたもの)ではもっとも高価なもの。
    水産基本情報
    市場での評価 フィレやドレスで比較的定番的なもの。切り身、かま、尾に近い部分などで値段が異なる。冷凍物としては高価なもので人気が高い。
    漁法 延縄(釣り)
    産地 アルゼンチン、チリ
    選び方
    ドリップ、冷凍焼けしていないもの。
    味わい
    旬は不明。
    皮目に鱗の後が網目状にはっきりと出ている。
    白身で全体に白濁するように脂が混在している。白いほど脂が強い。クセがなく、ほどよく繊維質。身割れしやすいのが難点
    栄養
    寄生虫
    食べ方・料理法・作り方
    調理法 煮つけ、焼きもの、フライ、ムニエル
    煮つけ◆しっとりして柔らかく、脂の甘さがあり、まったくクセのない味わい。醤油との相性もよく美味。
    焼き物◆塩焼きではなく幽庵焼きや西京漬けにして美味。
    フライ◆揚げるとより柔らかく感じて、香ばしいパン粉とあいまって非常にうまい。
    ムニエル◆クセのない味わいながらバターなどと合わせるとくどく感じる。むしろ単にオイルでソテーしてトマトなどと組み合わせた方がうまい。
    市場ではフィレ、カマの部分のみなどでごろんと置かれている。これが切り身などになると、非常に高価なものになる。
    味噌漬けに加工されたもの。

    好んで食べる地域・名物料理
    加工品・名産品
    漬け魚
    みそ漬け●かま(メロカマ)は胸鰭付近の筋肉のこと。これをみそ漬けにしたもの。
    釣り情報
    歴史・ことわざ・雑学など
    参考文献・協力
    『原色魚類大図鑑』(安倍宗明 北隆館)、『新顔の魚 1970-1995』(阿部宗明 財団法人伊藤魚学研究振興財団 まんぼう社)、『商用魚介名ハンドブック』(日本水産物貿易協会編 成山堂)
  • 主食材として「マジェランアイナメ」を使用したレシピ一覧

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