ぼうずコンニャクの食べる魚貝類だけでなく多彩な生物の図鑑です。掲載種は2000種、食用の水産生物の一般的なものは総て網羅。検索法・食べ方を詳しく解説しています。

セイヨウハバノリ

学名:Petalonia fascia (O. F. Müller) Kuntze

セイヨウハバノリの形態写真

幅6〜12センチ、幅1.5〜2.6センチになる。

  • 魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度

    ★★★★★

    知っていたら学者級

    ★★

    地域的な水産物、嗜好品的なもの

    ★★★★

    非常に美味
    分類
    植物界褐藻植物門褐藻綱カヤモノリ目カヤモノリ科ハバノリ属
    外国名
    学名
    Petalonia fascia (O. F. Müller) Kuntze
    漢字・由来
    漢字 西洋羽葉海苔
    由来・語源 鳥の羽のような形の葉をしたノリという意味。西洋は大西洋にも生息するから。もしくは模式標本が大西洋のものであるためか。
    地方名・市場名
    一般にハバ、ハバノリ。
    静岡県伊豆ではハンバノリ(はんば海苔)。
    島根県出雲地方でカシカメ。
    生息域
    海水生。日本各地沿岸。朝鮮半島、シナ海、マレー半島、ポリネシア、アメリカ太平洋岸、インド洋、大西洋。
    潮間帯下部の岩や杭。
    生態
    基本情報
    ハバノリとセイヨウハバノリは厳密には区別しない。
    11月下旬から春までとれる。秋から初冬までのものを上ものとする。
    基本的に葉を刻まないで干す地域が多く、そのままで干す地域は少ない。
    あぶって食べるもので、醤油をかけてご飯にのせて食べるのが基本。
    島根県などでは板海苔状に加工している。
    徳島県、島根県、三重県(鳥羽市)などで養殖の研究が進む。
    水産基本情報
    市場での評価 希に乾物として入荷してくる。高価。
    漁法 採取
    産地 日本各地
    選び方
    乾製品の場合、よく乾燥している。触ってごわごわとしたものはダメ。干し上げた葉の小さいものがよい。
    味わい
    晩秋頃から採取が始まる。初期のものが質はいい。
    生は産地などで自家消費、もしくは少ないながら売られている。これは、ゆでる、汁にする。
    板状に干したものが普通で軽くあぶって食べる。
    栄養
    寄生虫
    食べ方・料理法・作り方
    料理法【生】/湯通し、みそ汁
    湯通し◆軽くゆでて酢のもの、ドレッシングをかけて食べるもの。柔らかく磯の香りもほどほどあり美味。
    みそ汁◆ワカメ同様にみそ汁の具にして、適度な海藻らしい食感とうま味がある。
    料理法【乾物】/あぶる(ご飯、かゆ、餅、とろろいも)、汁(雑煮)
    あぶる◆家庭ではオーブントースターなどを利用するといい。オーブントースターはあらかじめ熱しておき、台にのせて、1〜3秒前後あぶり、フタを開け閉めして様子をみる。鈍い緑、もしくは褐色のものが緑色になる。鮮やかな緑になる場合とならない場合があるが、香りと触った感触で焼き上がりを判断する。片面5秒くらい、厚みがあって、葉の重なりが多い場合には、少々長くあぶる。少しずつあぶるのが基本。そのまま食べる。ご飯にかける、ご飯に混ぜてにぎりめしにする。餅を包むと美味。
    雑煮◆鰹節だし、醤油味、味噌味の汁を焼いた餅を入れた椀に満たす。ここにあぶったハバノリをもんでかける。
    かゆ◆七草がゆに入れる地域もあるという。七草がゆだけではなく、あぶったものをかゆに入れてまことに美味しい。
    汁◆あぶったものを汁に入れてもいい。
    佃煮◆古くなったもの、湿気たもの、生のハバノリなどは水で戻して佃煮風に。甘めに煮るとご飯に合う。
    ●ハバノリ、セイヨウハバノリは共通
    鳥羽市水産研究所のセイヨウハバノリの試験養殖。海藻類の養殖は狭義の養殖ではなく、自然に優しく、水質の改善なども望める。
    岩海苔を混ぜて干した「かしかめのり」をあぶったもの。
    島根県出雲市産の「かしかめのり」。ウップルイノリ(十六島海苔)が混ざっているのが特徴。
    「かしかめのり」をあぶってお餅をつつんで食べる。
    好んで食べる地域・名物料理
    はば雑煮/千葉県、神奈川県などで雑煮の上からあぶった「はば」をのせる。「はば」の香りを楽しむもの。
    はば飯、かしかめ飯/千葉県、神奈川県、静岡県、三重県、島根県など。板状にして干したハバノリを軽くあぶって、醤油をかけ、ご飯にのせたもの。
    加工品・名産品
    はばのり(はば)●千葉県、神奈川県、静岡県では原藻を広げて干し、束ねて売る。
    かしかめのり●島根県出雲地方ではハバノリ、セイヨウハバノリを刻むか、そのまま干す。岩海苔(ウップルイノリ)混じりのものもある。生産量は少ない。
    釣り情報
    冬季にメジナ、ブダイ釣りのエサに利用されている。
    歴史・ことわざ・雑学など
    参考文献・協力
    協力/三重県鳥羽市水産研究所、島根県出雲市「出雲市わかめ養殖研究会」、島根県水産技術センター
    『標準原色図鑑 海藻』(千原光雄 保育社)
  • 主食材として「セイヨウハバノリ」を使用したレシピ一覧

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