サツオミシマ

Scientific Name / Ichthyscopus pollicaris Vilasri, Ho, Kawai and Gomon, 2019

サツオミシマの形態写真

SL 40cmを超える。頭部が非常に大きい。背鰭はい基。擬鎖骨棘ははっきり見えない。
サツオミシマの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
SL 40cmを超える。頭部が非常に大きい。背鰭はい基。擬鎖骨棘ははっきり見えない。SL 40cmを超える。頭部が非常に大きい。背鰭はい基。擬鎖骨棘ははっきり見えない。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★
      まずくはない

    分類

    硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ワニギス亜目ミシマオコゼ科サツオミシマ属

    外国名

    学名

    Ichthyscopus pollicaris Vilasri, Ho, Kawai and Gomon, 2019

    漢字・学名由来

    漢字 薩男三島、薩男沼島、猟男三島、猟男沼島
    由来・語源 不明。1955年の『図説有用魚類千種』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版)には〈兵庫県淡路國では「おこぼ」という〉とあり、これをオコボを標準和名として記載している
    上記は推測。
    「薩男」は「荒っぽい薩摩男」という意味で、本種がなんらかの理由で鹿児島県と関わりがある?
    「猟男」は猟をする人のことで、本種が肉食魚であるため?
    Whitley
    Gilbert Percy Whitley(1903-1975 オーストラリアの魚類学者 Australian ichthyologist)。南半球オーストラリア周辺だけではなく、国内にも生息する多くの魚を記載。

    地方名・市場名

    モクギョ[木魚]
    場所熊本県 
    オコボ[於孝暮]
    場所兵庫県淡路 備考古くは。 

    生息域

    海水魚。水深50mよりも浅い砂地。熊本県天草では水深30〜60m。
    新潟県〜熊本県天草の日本海・東シナ海沿岸、駿河湾〜九州南岸の太平洋沿岸。朝鮮半島南岸、済州島、台湾、中国東シナ海・南シナ海沿岸。

    生態

    基本情報

    瀬戸内海、四国、九州などでは食用になっている模様。
    あまり好まれているものではなく、産地でも安い。

    水産基本情報

    市場での評価 関東では一度だけしか見ていない。安い。
    漁法 刺し網、釣り
    産地 熊本県、兵庫県

    選び方

    触って張りのあるもの。模様がはっきりして退色していないもの。

    味わい

    旬は不明。
    鱗は弱く取りやすい。皮はしっかりしている。
    透明感のある白身でスポンジのよう。水分がとても多い。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    サツオミシマの料理法・食べ方/煮る(煮つけ、湯引き)、生食(刺身)
    サツオミシマの煮つけ 水分が多く、熱を通してもやわらかすぎてふんわりしている。身自体には味がなく。煮つけにするとしょうゆの風味に負けてしまう。注/これは時季の問題かも知れず、本種に関してはもっと個体数をこなす必要がある。
    サツオミシマの刺身 身は皮を引くと血合いがほとんどなく、透明。やわらかすぎるのは水分が多いため。刺身で食べるとしょうゆに負けて味がない。注/これは時季の問題かも知れず、本種に関してはもっと個体数をこなす必要がある。

    好んで食べる地域・名物料理


    サツオミシマの湯引き 熊本県天草市では皮つきのまま湯引きする。酢みそ、ポン酢などで食べる。湯引きすることで、適度に締まる。あまり味はなく、クセがなくあっさりと涼やかな味。

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/出口典彦さん(熊本県天草市)
    『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
  • 主食材として「サツオミシマ」を使用したレシピ一覧

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