サガミハダカ

Scientific Name / Diaphus chrysorhynchus Gilbert and Cramer, 1897

サガミハダカの形態写真

8cm SL 前後になる。細長く側へん、側線はよく発達する。尾柄上部発光腺・尾柄下部発光腺がない。尾鰭の後端は黒い。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度


      食用として認知されていない
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱真鰭区正骨下区ハダカイワシ上目ハダカイワシ科ハダカイワシ属

    外国名

    Sagami headlightfish
    言語英語 
    Golden-nosed lantern fish
    言語英名 

    学名

    Diaphus chrysorhynchus Gilbert and Cramer, 1897

    漢字・学名由来

    漢字 相模裸(鰯) Sagamihadaka
    由来・語源 相模湾で揚がった個体で現在はシノニムとなっている学名がつけられたため。
    〈ハダカイワシ科サガミハダカ Diaphus sagamiensis GLBERT(シノニム)〉『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)
    Gilbert
    Charles Henry Gilbert(チャールズ・ヘンリー・ギルバート 1859-1928年)。アメリカの魚類学者。太平洋北西部の魚類を研究。サケ類の研究で有名。

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚。水深418-600m(昼間)、160mよりも浅場(夜)。
    千葉県外海域〜土佐湾の太平洋沖、東シナ海大陸棚斜面。
    台湾東部、南シナ海南西部、ハワイ諸島〜光孝海山、オーストラリア北東岸・西岸、ニューカレドニア。

    生態

    身体に無数の発光器を持っている。

    基本情報

    房総半島以南の太平洋沿岸でもっとも普通のハダカイワシ。夜は浅場にいるために国内の定置網でよく見かけるもの。比較的まとまって揚がっているので、神奈川県などでは干ものに加工されている。唐揚げなどにしてもおいしい。ただ量を食べるとお腹が重く感じられる。

    水産基本情報

    市場での評価/流通しない。
    漁法/定置網、底曳き網
    産地/

    選び方

    味わい

    脂が強く、濃厚な味わい。
    鱗も皮も柔らかく弱いのでこのまま料理しても大丈夫。
    身体にワックス分を含んでいるのでたくさん食べない方がいい。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    サガミハダカの料理法・レシピ・食べ方/揚げる(唐揚げ)

    ハチビキの唐揚げ 鱗も皮も気にならず、内臓も比較的きれいなので、持ち帰ったら流水で汚れを流す。水分をよくきり、片栗粉をまぶしてじっくり揚げて、仕上げに強火でかりっと香ばしくする。さくさくと香ばしく、身と内臓に独特の風味がある。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品


    ハダカイワシの丸干し 相模湾で揚がったサガミハダカを丸干しにしたもの小振りだが、脂があって美味。[山市湯川商店(神奈川県小田原市)]

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/二宮定置(神奈川県小田原市)
    同定/和田英敏さん(神奈川県立生命の星・地球博物館)
    『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)
  • 主食材として「サガミハダカ」を使用したレシピ一覧

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