コケライシカゲガイ

Scientific Name / Clinocardium ciliatum (Fabricius,1780)

コケライシカゲガイの形態写真

70mm SL 前後になる。丸く膨らみが強い。34本前後の稜角に毛状の殻皮をそなえた放射肋をもつ。
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70mm SL 前後になる。丸く膨らみが強い。34本前後の稜角に毛状の殻皮をそなえた放射肋をもつ。70mm SL 前後になる。丸く膨らみが強い。34本前後の稜角に毛状の殻皮をそなえた放射肋をもつ。70mm SL 前後になる。丸く膨らみが強い。34本前後の稜角に毛状の殻皮をそなえた放射肋をもつ。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    軟体動物門二枚貝綱異歯亜綱マルスダレガイ目ザルガイ超科ザルガイ科イシカゲガイ亜科イシカゲガイ属

    外国名

    Iceland cockle
    言語英名 

    学名

    Clinocardium ciliatum (Fabricius,1780)

    漢字・学名由来

    漢字 鱗石陰貝 Kokeraisikagegai
    由来・語源 黒田徳米ほかの命名。「こけら(鱗)」は不明、どこにも鱗を思わせるところはない。むしろ「杮」で木の皮や屑という意味ではないかと思う。「石陰貝」は『六百介品』から。
    Kuroda
    黒田徳米(くろだ とくべい Kuroda Tokubei 1886-1987 兵庫県淡路島)。貝類学者。日本貝類学会創設者で、会長にもなった。同郷の平瀬與一郎の平瀬商店に丁稚奉公にあがり、貝類の収集、のちに分類にたずさわる。
    六百介品
    江戸時代に作られた彩色図譜。600種ほどの貝類を漢名、和名で紹介したもの。著者不明。

    地方名・市場名

    シロトリガイ[白とり貝]
    備考回転ずしなどで回る「白とり貝」は本種のことではないかと思われる。 

    生息域

    海水生。
    日本海兵庫県、岩手県、北海道以北。
    韓国、北大西洋、北極海、北大西洋。

    生態

    基本情報

    イシカゲガイ属なので冷水性で国内でも揚がるはずだが、国内産はまだ見ていない。
    韓国産を1度だけ見ており、韓国では食用となっているところから、国内では生息数が少ないのかも知れない。
    エゾイシカゲガイ同様、非常においしい二枚貝である。

    水産基本情報

    市場での評価 まだ一度しか見ていない。高い。
    漁法
    産地 韓国

    選び方

    原則的に生きているもの。触って思いもの。

    味わい

    旬は春。
    貝殻は硬く厚く、割りやすい。
    足の部分を主に食べる。足は黄色みがかるが薄く、白っぽく見える。
    軽くゆでて弾力がありうまい。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    コケライシカゲガイの料理法・レシピ・食べ方/生食(湯引き)

    エゾイシカゲガイの湯引き(刺身) ほぼトリガイと同じ仕込み方をする。できるだけ軟体に触れないように注意して剥き身にして足の部分を開く。塩水を沸騰させたなかで2〜3秒湯がく。氷水に落として布巾の上などに置き、表面の水分を落とす。トリガイよりも食感が強く、エゾイシカゲガイに似た味わいと色。非常においしい。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)
  • 主食材として「コケライシカゲガイ」を使用したレシピ一覧

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