クロフジツボ

Scientific Name / Tetraclita japonica Pilsbry, 1916

クロフジツボの形態写真

フジツボとしては大型になる。全体に黒灰色。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度


      食用として認知されていない
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    節足動物門甲殻亜門顎脚綱鞘甲亜綱蔓脚下綱完胸上目無柄目フジツボ亜目オニフジツボ上科クロフジツボ科クロフジツボ属

    外国名

    学名

    Tetraclita japonica Pilsbry, 1916

    漢字・学名由来

    漢字 黒富士壺
    由来・語源 フジツボの仲間で黒いという意味合い。フジツボは漢字で示すように富士山の形に似ているため。
    Pilsbry
    Henry Augustus Pilsbry (ヘンリー・オーガスタス・ピルスブリー 1862-1957 アメリカ)。軟体類(貝類)学者。平瀬與一郎が送った標本をもとに国内の多くの貝類を記載、発表。
    平瀬與一郎
    hirasei, hiraseana, Neohirasea(平瀬與一郎 安政6-大正14 1859-1925 兵庫県淡路島福良)。京都で『平瀬商店(平瀬種禽園)』をいとなみ標本、特に貝殻を商い海外に輸出。貝類学の嚆矢。同郷の黒田徳米は同商店で丁稚をしながら貝類学を学ぶ。

    地方名・市場名

    フジツボ
    備考単にフジツボと呼ばれる事が多い。 

    生息域

    津軽海峡から台湾までの外洋に面した岩礁。

    生態

    雌雄同体。

    基本情報

    フジツボ類で流通しているのはミネフジツボのみ。
    クロフジツボは各地で細々ととられ、利用されている。
    伊豆半島や島根県ではみそ汁の具などにしている。

    水産基本情報

    海辺の町などで食用として利用される。流通はしない

    選び方

    甲殻部などが活発に動くもの。

    味わい

    旬は不明
    主にみそ汁のだしにする。
    いいだしが出る。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    調理法
    みそ汁のだし

    みそ汁のだしに利用する。
    中の甲殻部、生体は出して食べてもよい。
    クロフジツボのみそ汁伊豆などでよく食べられているみそ汁。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    旧ページ内容

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    伊豆などの民宿ではフジツボのみそ汁というのが出る。その材料が本種である。磯のフジツボの中では大きくなるもので出しもたっぷり出るし、そのくせクセもなくあっさりした味わい。「海の味だな!」なんて言いそうな、ありふれた言い方が似合っていそうだ。

    参考文献・協力

    『水産無脊椎動物Ⅱ 有用・有害種各論』(奥谷喬 恒星社厚生閣)、『原色検索 日本海岸動物図鑑 Ⅰ・Ⅱ』(西村三郎編著 保育社)
  • 主食材として「クロフジツボ」を使用したレシピ一覧

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