クシロエゾバイ

Scientific Name / Buccinum kushiroensis Habe & Ito,1919

クシロエゾバイの形態写真

殻長8センチ前後になる。殻は薄く、非常にもろい。各表に細かい毛が生えている。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    軟体動物門腹足綱前鰓亜綱新腹足目エゾバイ科エゾバイ属

    外国名

    学名

    Buccinum kushiroensis Habe & Ito,1919

    漢字・学名由来

    漢字 釧路蝦夷貝
    由来・語源 釧路周辺から南北海道に多い巻き貝という意味。

    地方名・市場名

    生息域

    海水生。北海道南岸〜北海道東北岸。
    水深300メートル〜400メートル。

    生態

    基本情報

    道南、白老、室蘭などから春から初夏にかけて、まとまって入荷してくる。
    小型種で煮るのに大きさを合わせやすいなどあって、巻き貝としての価値は高いと思われる。
    ただしエッチュウバイからすると、表面に毛が生えているなど、やや薄汚れて見えるところが価値を下げているように思われる。
    この貝殻の薄い巻き貝は巻頭ではおしなべてバイと呼ばれ、本種も希にスーパーなどにも並んでいる。

    水産基本情報

    市場での評価 入荷は春に多く、活けのほか、ゆでてあるものの入荷もある。小型のエッチュウバイと利用法が同じで、エッチュウバイよりも安い。
    漁法
    産地 北海道南部

    選び方

    貝殻が割れていることが多く足がはみ出しているので、触って動くもの。粘液が出ていないもの。

    味わい

    旬は春〜初夏(入荷量が多い)。
    貝殻は薄く、歩留まりがよい。
    エゾボラ属と違いテトラミンは持っていない。
    内臓など食べられる。
    クセのない味わいで、熱を通しても硬くならない。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    調理法 塩ゆで、煮る
    塩ゆで◆単に塩味だけでゆでても非常に美味。酒を加えてもよい。個人的には10分以上ゆでているが、まったく硬くならない。
    煮る◆こってりと甘辛く、煮てもうまい。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)
  • 主食材として「クシロエゾバイ」を使用したレシピ一覧

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