キンメヒメダイ

Scientific Name / Pristipomoides flavipinnis Shinohara, 1963

キンメヒメダイの形態写真

50cm SL 前後になる。紡錘形に近くてやや側へん。体側に斑紋はなく、鮮度のいい内には黄色(黄金色)をしている。生時(鮮度のいいとき)、虹彩は黄金色。頭部には黄色い虫食い状の斑紋がある(ナガサキフエダイほど明鏡ではない)。尾鰭後縁は黄色い。[46cm SL ・重さ3.9kg]
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50cm SL 前後になる。紡錘形に近くてやや側へん。体側に斑紋はなく、鮮度のいい内には黄色(黄金色)をしている。生時(鮮度のいいとき)、虹彩は黄金色。頭部には黄色い虫食い状の斑紋がある(ナガサキフエダイほど明鏡ではない)。尾鰭後縁は黄色い。[46cm SL ・重さ3.9kg]生時(鮮度のいいとき)、虹彩は黄金色。頭部には黄色い虫食い状の斑紋がある(ナガサキフエダイほど明鏡ではない)。尾鰭後縁は黄色い。50cm SL 前後になる。紡錘形に近くてやや側へん。体側に斑紋はなく、鮮度のいい内には黄色(黄金色)をしている。生時(鮮度のいいとき)、虹彩は黄金色。頭部には黄色い虫食い状の斑紋がある(ナガサキフエダイほど明鏡ではない)。尾鰭後縁は黄色い。[34cm SL ・重さ0.81kg]
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目フエダイ科ヒメダイ属

    外国名

    学名

    Pristipomoides flavipinnis Shinohara, 1963

    漢字・学名由来

    漢字 金目姫鯛 Kinmehimedai
    由来・語源 ヒメダイ属で目が金色であるから。篠原士郎の命名かも。
    篠原士郎
    Sirou shinohara。琉球大学。沖縄の魚類を研究し分類。フエダイ科キンメヒメダイ、ヨゴレアオダイなどを記載している。

    地方名・市場名

    キンミーマチ
    場所沖縄県・南城市知念漁協 参考『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012) 
    クロマツ[黒松]
    場所鹿児島県鹿児島市 

    生息域

    海水魚。主に水深100mよりも深場。
    小笠原、琉球列島。
    東インド・西太平洋。

    生態

    基本情報

    九州離島から沖縄県で水揚げされる魚だが量的には非常に少ない。
    東京都小笠原でもとれるが九州、沖縄よりも少ないと思われる。
    沖縄などでの「マチ類」にあたり非常においしいので高値で取引されている。

    水産基本情報

    市場での評価/主に沖縄県、鹿児島県で水揚げされる。マチ類のなかでも水揚げは少ない。
    漁法/釣り
    産地/沖縄県、鹿児島県

    選び方

    黄色の色合いの強いもの。退色していないもの。

    味わい

    旬は不明。
    鱗はやや硬いが取りやすい。厚みのある皮で強い。骨はあまり硬くない。
    透明感のある白身で血合いが赤い。熱を通しても硬く締まりすぎない。
    料理の方向性
    クセのない上質の白身で皮にもうま味と香りがある。焼く、煮る、生食、ソテーなど料理法を選ばない優れた食材である。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    キンメヒメダイの料理法・調理法・食べ方/生食(刺身、霜皮造り、セビチェ、カルパッチョ)、煮る(煮つけ)、汁(みそ汁)、焼く(塩焼き)、ソテー(ポワレ、バター焼き)、揚げる(フライ、唐揚げ)
    キンメヒメダイの刺身
    キンメヒメダイの刺身 重さ0.8kgなので本種としては最大級に近いサイズの刺身。三枚に下ろして血合い骨を抜き、やや薄めに切りつけた。血合いが赤く、透明感のあるきめ細やかな身でとても味のいい刺身になる。


    キンメヒメダイの皮霜造りキンメヒメダイの皮霜造り 三枚に下ろして皮目に湯をかけて冷水に取る。あら熱をとったら水分をよく切り、冷蔵庫などで落ち着かせて切りつける。皮と皮下にうま味があり、食感も心地よい。単に刺身にするのと別種の美味しさがある。
    キンメヒメダイの煮つけキンメヒメダイの煮つけ 皮に厚みがあり、骨や頭部などからうま味豊かなだしが出る。熱を通しても硬く締まらない上質の白身であることも煮つけにして生きてくる。身離れがよく食べて淡泊なのでついつい箸が伸びる、そんな味である。
    キンメヒメダイのみそ汁キンメヒメダイのみそ汁 あらを湯通しして氷水などに取り、水分をよくきる。これを水で煮だしてみそを溶くだけ。それだけでとてもうま味豊かな汁になる。みそとの相性もいい。汁としてもいいが、ごはんのおかずにもなる。
    キンメヒメダイの塩焼きキンメヒメダイの塩焼き 皮に厚みがあり、適度に繊維である白身ということで、焼いてまずい理由がない。ここでは単に振り塩して1時間以上置き、じっくりと焼き上げていく。まずは皮周辺のうまさに驚く。皮に甘味と香りがあるのだ。身はしっとりと豊潤であるのも魅力的だ。残った中骨に熱湯をかけて作る汁もうまい。
    キンメヒメダイのポワレキンメヒメダイのポワレ 三枚に下ろして血合い骨、腹骨を取る。塩コショウして皮目からじっくりとソテーする。油はオリーブオイルやグレープシードオイルなどお好みで。皮がこんがりと仕上がったら返して軽くソテーして一度取り出す。フライパンにベルエシャロットのせん切りを入れて軽く炒め、白ワインでデグラッセし、ライムを絞る。
    キンメヒメダイのフライキンメヒメダイのフライ 三枚に下ろして皮を引き、塩コショウする。少し寝かせて小麦粉をまぶし、卵黄にくぐらせてパン粉をまぶしてかりっと揚げる。揚げても中はしっとりと豊潤で甘味がある。非常に美味だ。
    キンメヒメダイの唐揚げキンメヒメダイの唐揚げ 胸鰭の周辺や頭部、腹骨などの部分に片栗粉をまぶして、じっくりと二度揚げにしたもの。皮目がかりっと香ばしく、揚げて締まった身に甘みがあり。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/田中水産(鹿児島県鹿児島市)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
  • 主食材として「キンメヒメダイ」を使用したレシピ一覧

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