キヘリモンガラ

Scientific Name / Pseudobalistes flavimarginatus (Rüppell, 1829)

キヘリモンガラの形態写真

体長53cm前後になる。側へんして頬に浅いくぼみが数本ある。尾柄に棘がす5〜6列並ぶ。
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体長53cm前後になる。側へんして頬に浅いくぼみが数本ある。尾柄に棘がす5〜6列並ぶ。尾柄に棘がす5〜6列並ぶ。幼魚。沖縄県与那城漁協に並ぶ大型個体。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系フグ目モンガラカワハギ亜目モンガラカワハギ科キヘリモンガラ属

    外国名

    学名

    Pseudobalistes flavimarginatus (Rüppell, 1829)

    漢字・学名由来

    漢字 黄縁紋殻
    由来・語源/鰭などの縁が黄色いから。
    Rüppell
    Wilhelm Peter Eduard Simon Rüppell (エドゥアルド・リュッペル 1794-1884)。ドイツ。博物学者。

    地方名・市場名

    ジキラ
    場所沖縄県伊良部島・宮古 参考『魚名からみる自然認識:沖縄・伊良部島の素潜り漁師の事例から』(高橋そよ 2014年03)、聞取 
    アカジキラナー
    場所沖縄 参考『原色 沖縄の魚』(具志堅宗弘 タイガー印刷 1972) 
    カーブクー
    場所沖縄八重山 
    フクラビー
    場所沖縄宮古 

    生息域

    海水魚。サンゴ礁。
    屋久島、琉球列島、南大東島、南硫黄島。
    幼魚は青森県八戸、千葉県館山湾〜高知県柏島の太平洋沿岸。
    台湾南部・北東部、西沙諸島、インド-ハワイ諸島とイースター島を除く太平洋域。

    生態

    基本情報

    沖縄県では食用魚。
    味のいいことで知られている。

    水産基本情報

    市場での評価 量は少ないが沖縄では一般的な食用魚。やや高値。
    漁法
    産地 沖縄県

    選び方

    味わい

    旬は不明。
    鱗は非常に硬く皮と一体化している。基本的に皮をはいで料理する。皮を剥がすのには力がいる。
    透明感のある白身で熱を通すと適度に締まる。
    料理の方向性
    上品な白身ではあるがうま味がある。生で食べても味がある。また汁ものにして適度に身が締まり、いいだしが出る。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    生食(刺身)、汁(みそ汁)、煮る(煮つけ)、揚げる(唐揚げ)

    キヘリモンガラの魚汁(いよしる) 沖縄でのみそ汁である。皮を剥き内臓などを取り、水洗い。これをぶつ切りにし、湯通しして冷水に落としてヌメリを流す。水分をよくきり、水から煮出してみそを溶く。青みは小松菜を使ったが沖縄ではフーチバー(よもぎ)などを使う。

    キヘリモンガラの煮つけ 水洗いして適当に切り、湯通しする。冷水に落としてぬめりを流し、水分をよくきる。これを、しょうゆ、酒、砂糖、水でややこってり味で煮揚げたもの。身が締まり、その身に甘みがあってとても味がいい。
    キヘリモンガラの唐揚げ すいた腹骨などあらに片栗粉をまぶして揚げたもの。身が締まり鶏肉を思わせる食感と甘味がある。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/崎原さしみ店(石垣市)、日比野友亮さん
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)
  • 主食材として「キヘリモンガラ」を使用したレシピ一覧

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