オニアサリ

Scientific Name / Protothaca jedoensis (Lischke,1874)

オニアサリの形態写真

殻長3.5センチ前後。全体に丸みを帯びてよく膨らむ。放射録と成長線が強く、交差する部分で膨らむ。
オニアサリの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
殻長3.5センチ前後。全体に丸みを帯びてよく膨らむ。放射録と成長線が強く、交差する部分で膨らむ。殻長3.5センチ前後。全体に丸みを帯びてよく膨らむ。放射録と成長線が強く、交差する部分で膨らむ。殻長3.5センチ前後。全体に丸みを帯びてよく膨らむ。放射録と成長線が強く、交差する部分で膨らむ。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★
      知っていたら達人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    軟体動物門二枚貝綱マルスダレガイ目マルスダレガイ超科マルスダレガイ科カノコアサリ亜科オニアサリ属

    外国名

    学名

    Protothaca jedoensis (Lischke,1874)

    漢字・学名由来

    漢字 鬼浅蜊
    由来・語源 『目八譜』による。放射肋が成長肋との接点が盛り上がりざらざらしているため。
    武蔵石寿
    武蔵石寿(むさし・せきじゅ 玩珂停、明和3-万延元年 1766-1861)。石寿は号、本名は武蔵孫左衛門。450石取りの旗本。赭鞭会。本草学、貝類。西洋の新しい分類学も取り入れようとしていた。『目八譜』(掲載1064種)、『甲介群分品彙』(掲載605種)、『介殻稀品撰』など。現在使われている標準和名の多くがここから来ている。

    地方名・市場名

    フジカイ フジガイ
    場所石川県、愛知県、香川県 
    タバコガイ
    場所岡山県 備考岡山県のタバコガイ、山口県のタバコスイは、ときどきえぐみやピリピリした刺激のある個体があるため。 
    タバコスイ
    場所山口県 備考岡山県のタバコガイ、山口県のタバコスイは、ときどきえぐみやピリピリした刺激のある個体があるため。 

    生息域

    海水生。北海道南西部から九州。朝鮮半島、中国大陸沿岸。
    潮間帯から水深20メートルの小石混じりの砂地。

    生態

    基本情報

    関東では見かけることは少ない。
    主に三河(愛知県)などから入荷してくる。
    アサリよりも安い。

    水産基本情報

    市場での評価 貝殻が重く、値段はアサリと同じくらい。高くつく。
    漁法 採取
    産地 愛知県

    選び方

    原則的に生きているもの。

    味わい

    旬は春
    貝殻が厚く重い。歩留まりが悪い。
    いいだしが出る。
    軟体にときとして苦みやえぐみ、ぴりぴりするものがある。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    オニアサリの料理法・調理法・食べ方/蒸す(ワイン、バター、日本酒)、ゆで(和え物、酢の物)、汁(みそ味、塩味)


    オニアサリの酒蒸中華風 ザルなどに入れてていねいに洗う。鍋に油とにんにくを入れて火をつけて香りづけする。ここに貝を入れて紹興酒を振り、貝が開いたら出来上がり。ここでは香菜を散らした。

    オニアサリの酢のもの ザルなどに入れてよく水洗する。少量の酒・水で蒸し煮にする。身を取り出して、水と身をわける。このまま保存してもいい。今回はきゅうりもみと合わせて三杯酢を合わせた。
    オニアサリのみそ汁 ザルなどに入れてざくざくとていねいに洗う。鍋に水、貝を入れて火をつけて貝殻が開いたらみそを溶く。いい出しが出て、身はあまり固くない。美味。みそ汁、塩味もいい。

    好んで食べる地域・名物料理

    フジガイ 石川県七尾湾。

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)
  • 主食材として「オニアサリ」を使用したレシピ一覧

関連コンテンツ