ぼうずコンニャクの食べる魚貝類だけでなく多彩な生物の図鑑です。掲載種は2000種、食用の水産生物の一般的なものは総て網羅。検索法・食べ方を詳しく解説しています。

オオマテガイ(英名/Giant razor-shell, Giant jacknife clam)

学名:Solen grandis Dunker,1861

オオマテガイの形態写真

貝殻の長さ15センチほどになる。ややずんぐりとして太い。

  • 魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度

    ★★★★

    知っていたら達人級

    ★★

    地域的な水産物、嗜好品的なもの

    ★★★★

    非常に美味
    分類
    軟体動物門二枚貝綱マルスダレガイ目マテガイ超科マテガイ科マテガイ属マテガイ亜属
    外国名
    英名/Giant razor-shell, Giant jacknife clam
    学名
    Solen grandis Dunker,1861
    漢字・由来
    漢字 大馬蛤貝、大馬刀貝
    由来・語源 岩川友太郎(1855〜1933)の命名。マテガイの大型のもの。
    地方名・市場名
    市場では単にマテ、マテガイ。
    カミソリガイ、コクラマテ。
    生息域
    海水生。房総半島以南、九州。中国大陸南岸、東南アジア。
    潮間帯下部から水深20メートルの細砂底。
    生態
    基本情報
    マテガイ総論
    ナタマメガイ科の二枚貝で、干潟から浅い海域まで国内では普通に見られるもの。
    標準和名のマテガイがいちばん有名で、塩を生息する穴に入れて飛び出したところを取る独特の方法などで知名度が高い。
    ただ食用としては古くからマイナーなもので、行楽としての潮干狩りの対象の方が重要であった。
    また活けでの輸送に弱いのも難点、戦後昭和40年代には浜ゆでされたものが出回っていたが、今ではまったく見かけない。
    これに替わって市場に多いのがオオマテガイ。
    山口県では潜水漁でとっており、比較的安定して流通の場にあるので、市場などでのマテガイはオオマテガイのことでもある。
    他には少ないながらアカマテガイ、エゾマテガイなどを見かけ、東南アジアなどからも輸入している。

    流通の世界でマテガイというのは本種とアゲマキのこと。
    マテガイが干潟などにいるのに対してやや深場にいて、潜水漁などでとっている。
    山口県のみが漁獲しているもの。
    マテガイが輸送などに弱い、また資源的に不安定であることから、流通上の「マテガイ」は本種をいうことが多い。
    大型になり、味もいいので一定の需要を持っている。
    水産基本情報
    市場での評価 関東では比較的よく見かける。値段はやや高め。
    漁法 潜水漁
    主な産地 山口県
    市場でのオオマテガイ市場でのオオマテガイの発泡
    選び方
    原則的に生きているもの。貝殻は閉じているもの。悪くなると開いてくる。
    味わい
    旬は春
    貝全体が食べられる。
    ときどき砂を噛んでいる。
    熱を通しても硬くならない。
    栄養
    寄生虫
    食べ方・料理法・作り方
    調理法
    バター焼き、焼く、煮る、ゆでる
    貝殻のまま焼いて美味。
    砂を噛んでいるか確かめる。
    旨みが強く水管、足の部分の食感がいい。
    煮つけにしても美味。
    ゆでて水管と足を酢みそ、わさびじょう油などで食べてもうまい。
    焼きオオマテガイ
    焼く 素焼き。これを柑橘類やしょうがをきかせたしょうゆで食べる。
    オオマテガイの煮つけ
    煮つけ
    オオマテガイの湯引き
    ゆでる 剥いてさっとゆでたもの。クセはまったくなく、旨み甘みがあって上等な味わい。
    好んで食べる地域・名物料理
    加工品・名産品
    釣り情報
    歴史・ことわざ・雑学など
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    殻から取り出して砂を洗うのが無難だが、思ったより砂をかんでいることは少ない。この身を軽く湯どうしすると、寿司ネタとしても刺身として食べてもうまい。またそのまま焼いて酒しょうゆを垂らして食べるのは香ばしく旨味も強い。
    参考文献・協力
    『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本産軟体動物分類学 二枚貝綱/掘足綱』(波部忠重 北隆館 1977)
  • 主食材として「オオマテガイ」を使用したレシピ一覧

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