ノドグロヒメアンコウ

Scientific Name / Lophiodes insidiator (Regan, 1921)

ノドグロヒメアンコウの形態写真

体長26cm前後になる。鰓孔は胸鰭基部よりも前方にまで開く。背鰭棘は5本。上膊棘は単尖。口腔内奥部は黒い。
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体長26cm前後になる。鰓孔は胸鰭基部よりも前方にまで開く。背鰭棘は5本。上膊棘は単尖。口腔内奥部は黒い。体長26cm前後になる。鰓孔は胸鰭基部よりも前方にまで開く。背鰭棘は5本。上膊棘は単尖。口腔内奥部は黒い。口腔内奥部は黒い。鰓孔は胸鰭基部よりも前方にまで開く。
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★★
      めったに出合えない
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区正骨下区側棘上目アンコウ目アンコウ科ヒメアンコウ属

    外国名

    学名

    Lophiodes insidiator (Regan, 1921)

    漢字・学名由来

    漢字/喉黒姫鮟鱇 Nodogurohimeankou
    由来・語源/ヒメアンコウはアンコウ科の中でも小型であるため。古くヒメアンコウのみ国内で知られていて、ヒメアンコウ属がたてられる。本種は、そのヒメアンコウ属で口腔内奥の部分が黒く、ヒメアンコウは黒くないことから。
    注/本種はヒメアンコウとすべきかも知れない。

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚。水深130-600m。
    三重県尾鷲、東シナ海大陸棚縁辺域〜斜面上部域。
    朝鮮半島南岸東部、台湾南部、アフリカ南東岸、マダガスカル。

    生態

    基本情報

    小型のアンコウで深海魚だ。深場の底曳き網などで揚がるが希にとれることがあるものの、認知度が低いので安い。ときに廃棄されることもある。
    珍魚度 珍しい魚ではないと思うが、深海漁だけであがり、水揚げ量が極端に少ないので、手に入れるのは至難。

    水産基本情報

    市場での評価/ほぼ流通しない。安い。
    漁法/底曳き網
    産地/愛知県、三重県

    選び方

    触って張りのあるもの。粘液などにまみれていないもの。

    味わい

    旬は不明。
    水分の多い身で皮も柔らかく弱い。骨は柔らかい。
    料理の方向性
    全体が柔らかいのはキアンコウ(本あんこう)と同じ。20cm台の大きさなので、水洗いして内臓の汚れを流し、汁もの、揚げ物にする。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ノドグロヒメアンコウの料理・レシピ・食べ方/汁(みそ汁)、揚げる(唐揚げ)

    ノドグロヒメアンコウのみそ汁 小型のアンコウなので歯と鰓以外は適宜に切る。内臓は流水で洗っておく。肝も内臓も皮も一緒くたにして煮てみそを溶くのみ。強いうま味があって弾力のある皮が非常にうまい。肝のおいしさも本アンコウ(キアンコウ)に負けない。

    ノドグロヒメアンコウの唐揚げ 尾の部分の筋肉は水分は多いものの、しっかりとしていて揚げ物や干すと焼いてもいい。今回は適宜に切り、片栗粉をまぶしてかりっと揚げたみた。表面はさくっとして香ばしく、なかはしっとりと柔らかくてジューシーで美味である。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/北村商店(三重県尾鷲市)、日比野友亮さん
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)
  • 主食材として「ノドグロヒメアンコウ」を使用したレシピ一覧

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