ニノジトビウオ

Scientific Name / Hirundichthys speculiger   (Valenciennes, 1847)   

ニノジトビウオの形態写真

体長28cm前後になる。胸鰭の前方から2軟条(1本目は痕跡的で指の感触でわかるのみ)までが不分枝で、やや長いが背鰭の後端には届かない。尾鰭、胸鰭は黒く、胸鰭後端と中ほどに透明な部分がある。
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体長28cm前後になる。胸鰭の前方から2軟条(1本目は痕跡的で指の感触でわかるのみ)までが不分枝で、やや長いが背鰭の後端には届かない。尾鰭、胸鰭は黒く、胸鰭後端と中ほどに透明な部分がある。胸鰭後端と中ほどに透明な部分がある。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区新骨亜区正新骨下区棘鰭上目スメグマモルフ系トウゴロウイワシ亜系ダツ目トビウオ亜目トビウオ科ニノジトビウオ属

    外国名

    学名

    Hirundichthys speculiger   (Valenciennes, 1847)   

    漢字・学名由来

    漢字/二ノ字飛魚
    由来・語源/古くは「三ノ字飛(魚)」であった。胸鰭を見ると黒い部分(帯)もしくは透明部分(帯)が2つあるため。
    Valenciennes
    アシル・バランシエンヌ(Achille Valencienne 1794-1865)はフランスの動物学者。ジョルジュ・キュビエとともに『魚類の自然誌』を刊行。国内で水揚げされる多くの魚を記載。

    地方名・市場名

    イワシトビウオ
    場所東京都式根島 参考『伊豆・小笠原諸島の魚たち 改訂2版』(東京都水産試験場 2004)  

    生息域

    海水魚。
    伊豆諸島、小笠原諸島、沖ノ鳥島、相模湾、屋久島、琉球列島。台湾、全大洋の熱帯域。

    生態

    基本情報

    主に小笠原や琉球列島などで揚がるトビウオ。沖縄県ではトビウオの種類が多く、利用されている種も多いが本種もそのひとつ。
    利用法などはトビウオは同じで唐揚げか焼くかみそ汁にする。

    水産基本情報

    市場での評価 主に産地周辺で他のトビウオ類と一緒に取引されている。安い。
    漁法
    産地 沖縄県

    選び方

    青みがあって黒いもの。張りがあって鰓の赤いもの。

    味わい

    旬は不明。
    鱗は薄く取りやすい。皮はやや厚みがある。骨は軟らかい。
    透明感のある白身で熱を通すとやや硬く締まる。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    料理法 揚げる(唐揚げ)、汁(みそ汁)、焼く(塩焼き、一夜干し)

    唐揚げ 開いて鰭をつけたまま唐揚げにするといい。鰭がとても香ばしく、身に強いうま味がある。沖縄でもトビウオ類の定番的な料理法である。
    みそ汁 沖縄では「魚汁」という。魚だけで煮だしてみそを溶いたもの。これほど単純な料理とは思えないほどの味。
    塩焼き 単に振り塩をして焼いてみた。皮に独特の風味があり、身にうま味が強い。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/崎原さしみ店(沖縄県石垣市)
    『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)
  • 主食材として「ニノジトビウオ」を使用したレシピ一覧

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