オキナワモズク

Scientific Name / Cladosiphon okamuranus Tokida 1942

オキナワモズクの形態写真

ヒモ状に細長く、不規則に分枝する。

    • 物知り度

      ★★★
      知っていたら通人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★★★
      重要
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    植物界紅藻植物門褐藻綱ナガマツモ目ナガマツモ科オキナワモズク属

    外国名

    学名

    Cladosiphon okamuranus Tokida 1942

    漢字・学名由来

    漢字 沖縄海蘊、沖縄水雲。
    由来・語源 沖縄で大量にとれるモズクの意味。
    本来モズクの仲間ではないが、モズクに似た形なので。
    Okamurao
    岡村収(おかむら おさむ Osamu Okamura 1933-2008 高知県高岡郡別府村〈現仁淀川町〉)。京都大学で松原喜代松下でソコダラ類を研究。高知大学教授。ハナグロフサアンコウなどを記載。

    地方名・市場名

    スノリ
    場所奄美大島 
    モズク
    備考一般に。 

    生息域

    海水生。潮間帯〜水深数メートルの浅場。
    奄美大島以南。

    生態

    基本情報

    生産量2万トンあまり。
    国内で流通するほとんど総てがオキナワモズク。
    1970年代なかばに養殖が始まり、今ではモズクと言えば本種をさす。
    塩蔵品などもあるが、一般的なのはパック詰めの酢の物。
    スーパーなどでの定番商品となっている。
    また少ないながら乾燥板モズクなどもある。

    水産基本情報

    市場での評価 生、塩蔵、加工品など大量に流通する。値段は比較的安値安定。
    漁法 養殖
    産地 沖縄

    選び方

    藻体のしっかりしたもの。黒さが濃いもの。

    味わい

    旬は春〜初夏。
    モズクと比べると太く、滑りがある。
    ほどよい食感があり、海藻らしい香りや甘みがある。

    栄養

    カルシウムが豊富で、ガン抑制効果のあるフコイダンを含む。

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    調理法 湯通し(酢の物)、汁、雑炊
    湯通しして酢の物にすることが一般的。
    食感がよく、しっかり海藻らしい風味、甘みがある。
    これをすまし汁、みそ汁などにいれてもいい。
    また雑炊にしても美味。
    酢の物
    乾燥板モズク
    雑炊。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    塩蔵モズク/塩漬けにしたもの。
    酢の物/三杯酢、黒酢など日本各地で製造されている。
    乾燥板モズク/板状にのばして乾燥させたもの。湯もしくは水で戻して酢の物に、汁に利用する。

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『沖縄食材図鑑』(NPO法人 食の風 楽園計画)
  • 主食材として「オキナワモズク」を使用したレシピ一覧

関連コンテンツ