ウチワエビモドキ

Scientific Name / Thenus orientalis (lund,1793)

ウチワエビモドキの形態写真

体長30センチを超える。平たくサンダルのような形をしている。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★★
      一般的(流通量は普通)
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目イセエビ下目セミエビ科ウチワエビモドキ属

    外国名

    学名

    Thenus orientalis (lund,1793)

    漢字・学名由来

    漢字 団扇蝦擬、団扇海老擬。
    由来・語源 ウチワエビに似ているが違うエビという意味合い。

    地方名・市場名

    スナワラジ
    場所沖縄県南城市知念漁協 参考『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012) 
    スナワラグチャ
    場所沖縄 

    生息域

    海水生。内湾の砂泥地。
    沖縄諸島。台湾、インド・西太平洋沿岸、オーストラリア北部。

    生態

    基本情報

    オーストラリアで「sand bug(砂にいるナンキンムシ)」というくらい内湾の砂地、泥地にたくさん生息するよう。
    ただし国内では沖縄特産のエビで、そんなにたくさんはとれない。
    関東などにはベトナムなどから頭を取り去ったものが冷凍輸入されている。
    味がよく、安いので外食産業などで利用されている。

    水産基本情報

    市場での評価 沖縄産のものは量的に少なく、県内で消費されている。一定の評価はないのではないか? 輸入ものはエビ類では比較的安く、一般小売りは希。
    漁法 底曳き網、刺し網
    産地 沖縄、海外ではベトナム

    選び方

    原則的に生きているもので持ち重りのするもの。冷凍は品質が安定しているが、切り口などが乾いていたり、黒ずんでいるものはダメ。

    味わい

    旬は不明
    殻はあまり硬くない。
    包丁などで簡単に割れる。
    身が詰まっており、甘みは少ないものの、エビの旨みに満ちている。
    ときどき泥臭い固体がある。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    調理法
    ゆでる(蒸す)、フライ、焼く

    茹でたウチワエビモドキ
    ゆでる 蒸してもいいが、ゆでる方がよいのだと思う。熱を通すと肉が締まり、ほどよく繊維質で美味。ミソも嫌みがない。
    ウチワエビモドキのフライ
    フライ 輸入ものなどは安いのでフライにするといい。非常に美味。
    焼く 焼くとエビの香りが強く出る。泥臭さがある場合は強く出る。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『原色日本大型甲殻類図鑑』(三宅貞祥 保育社)、『沖縄 コンパクト辞典』(リュウキュウ新聞社)
  • 主食材として「ウチワエビモドキ」を使用したレシピ一覧

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