イチョウガニ

Scientific Name / Anatolikos japonicus (Ortmann,1893) 

イチョウガニの形態写真

甲幅12cm前後になる。[左雌、右雄]
イチョウガニの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
甲幅12cm前後になる。[左雌、右雄]甲幅12cm前後になる。[左雌、右雄]甲幅12cm前後になる。[雄]甲幅12cm前後になる。[雌]甲幅12cm前後になる。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    節足動物門軟甲綱真軟甲亜綱ホンエビ上目十脚目短尾下目イチョウガニ上科イチョウガニ科Anatolikos属

    外国名

    学名

    Anatolikos japonicus (Ortmann,1893) 

    漢字・学名由来

    漢字 銀杏蟹 Ichougani
    由来・語源 甲の形がイチョウの葉を思わせるため。基産地は東京湾。
    Ortmann
    Arnold Edward Ortmann(アーノルド・エドワード・オートマン 1863-1927)。ドイツ生まれの動物学者。後にアメリカに渡る。国内の動物ではデーデルラインの採取したものを研究記載したことで有名。

    地方名・市場名

    生息域

    海水生。水深30-100mの砂泥地。
    東京湾〜土佐湾、東シナ海。

    生態

    基本情報

    ヨーロッパにはヨーロッパイチョウガニなど有名な食用種がいるが、国内のイチョウガニは小型種が多いので、認知度は低い。またあまりまとまってとれないために、流通しない。
    味がいいカニではあるが、手に入れるのは至難だ。

    水産基本情報

    市場での評価 流通しない。
    漁法 刺し網、底曳き網
    産地 長崎県、神奈川県

    選び方

    味わい

    旬は秋から冬ではないかと思う。
    殻が硬いが筋肉が詰まっている。秋には内子が充実していて甘い。
    筋肉は甲羅下と鉗脚に充実している。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    イチョウガニの料理法・調理法・食べ方/塩ゆで、みそ汁



    イチョウガニの塩ゆで 生きている状態で、冷たい塩水から10分〜15分ゆでる。きれいな赤に変色する。筋肉は甲羅下と鉗脚に詰まっている。筋肉は適度に繊維質で強い甘味がある。みそ、内子も非常にうまい。


    イチョウガニのみそ汁 生きているものを適当に切る。これを水から、ていねいにアクをすくういながら煮てみそを溶く。とても濃厚なうま味豊かな汁となる。手づかみで食べる筋肉、内子、みそがうまい。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/石田拓治(まる井商店 長崎県長崎市)、駒井智幸(千葉県立博物館)、池田等さん(神奈川県葉山町)
    『原色日本大型甲殻類図鑑 Ⅰ、Ⅱ』(三宅貞祥 保育社)
  • 主食材として「イチョウガニ」を使用したレシピ一覧

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