アカモンミノエビ

Scientific Name / Heterocarpus sibogae De Man,1917

アカモンミノエビの形態写真

体長10cm前後になる。頭が大きく、胴が短い。胴の部分の殻が蓑をかぶったように見える。身体にははっきりした赤い紋がある。
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体長10cm前後になる。頭が大きく、胴が短い。胴の部分の殻が蓑をかぶったように見える。身体にははっきりした赤い紋がある。体長10cm前後になる。頭が大きく、胴が短い。胴の部分の殻が蓑をかぶったように見える。身体にははっきりした赤い紋がある。
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★
      がんばって探せば手に入る
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★
      知っていたら達人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    節足動物門甲殻亜門軟甲綱(エビ綱)真軟甲亜綱エビ上目十脚目抱卵亜目タラバエビ科ミノエビ属

    外国名

    学名

    Heterocarpus sibogae De Man,1917

    漢字・学名由来

    漢字 赤紋蓑蝦、赤紋蓑海老。
    由来・語源 蓑(みの カヤ、スゲなどで作った雨具)を着たような形に見えるから、だと思われる。

    地方名・市場名

    生息域

    海水生。水深300〜500mに生息。
    相模湾から日向灘、鹿児島県、東シナ海。モルジブ、アンダマン海,、インドネシア、フィリピン、台湾、オーストラリア、ニュージーランド、ニューカレドニア、ニューヘブリディス諸島,フィジー、サモアなどのインド洋から東部をのぞく太平洋にかけて広く分 布する。

    生態

    基本情報

    本州、四国、九州の太平洋側でミノエビとともにとれる小型のエビ。三重県、宮崎県ではまとまってとれている。
    深海底曳きのある地域のみで流通。非常にローカルな食材でしかない。歩留まりは悪いものの非常においしいエビである。
    珍しさ度 水揚げ地が非常に少なく、

    水産基本情報

    市場での評価 あまり流通しない。関東では希に入荷しても安い。
    漁法 底曳き網
    産地 宮崎県、静岡県、愛知県、三重県、高知県

    選び方

    赤味が強いもの。白っぽいものは古い。

    味わい

    旬は不明。年間を通じて味がいい。
    殻がやや固く、身はやや水ぽい。いいだしが出る。
    歩留まりが悪いものの、生食しても味がよく、熱を通してもおいしい。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    アカモンミノエビの料理・レシピ・食べ方/生食(刺身)、煮る(塩ゆで)

    アカモンミノエビの刺身 小型である上に殻を剥くと、刺身として食べられる部分はわずか。ただ、甘味が強く、非常に味がいい。
    頭部を外して、殻を剥く。頭部はそのままでもいいし、少しあぶってもいい。
    みそに強いうま味があり、筋肉もおいしい。

    アカモンミノエビの塩ゆで 小型のエビなので塩ゆでにして食べるのがもっとも簡単である。表面の汚れなどをざっと洗い流し、水分をきって沸騰している湯の中で短時間ゆでる。ゆですぎるとうま味が出てしまうので要注意。エビらしい風味が強くとても味わい深い。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/飯塚栄一さん(静岡県沼津市)
    『原色日本大型甲殻類図鑑』(三宅貞祥 保育社)
  • 主食材として「アカモンミノエビ」を使用したレシピ一覧

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