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硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目
ウミタナゴ科ウミタナゴ属
ウミタナゴ
Ditrema temminkii Bleeker
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検索条項
●生鮮時体色が銀白色、普通背側が青っぽい。
●眼下の黒色斜帯は細い帯状である。
●背鰭棘条部の黒帯は縁辺を縁どる。
●臀鰭基底に黒線が存在しない等で特徴づけられる。
●背鰭棘条数がやや多い (10 または 11  対してマタナゴは普通 9 または 10 )。
●背鰭軟条数がやや多い (最頻値 20 対してマタナゴは最頻値 21)。
魚貝の物知り度/★★ 知っていたら達人級
食べ方◆たたき(みそたたき)/塩焼き/煮つけ
△料理法によっては美味
市場での評価・取り扱われ方◆市場ではときどき見かける。
生息域◆北海道中部以南の各地。
生態◆沿岸のアマモ場などに普通。
胎生で雌(めす)は秋に排卵、交尾、4月から5月にかけて出産される。出産した仔魚はすでに5センチ前後から7センチもあり、すぐに泳ぐことができる。1回の出産数は3から86匹。
漁獲方法◆定置網/釣り
大きさ◆25センチ前後になる。
漢字◆「海」と「たなご」は変換できない。
由来◆海にいて淡水のタナゴ類に似る。
呼び名・方言◆市場では単に「たなご」
その他各地ではウミタナゴ属は混同されている。
ウミタナゴ科の魚の呼び名・方言のページへ
釣り◆東京湾、相模湾で「たなご釣り」といえば本種がねらい。淡水の超小物釣りを指すわけではないからご注意を! この冬から早春にかけてのウミタナゴ釣りは相模湾、東京湾などでの風物詩だ。防波堤などで手軽に釣れるために人気がある。

 相東京湾、相模湾ではマタナゴ(旧ウミタナゴ、マタナゴ型)が多く、アカタナゴが少ないように思える。マタナゴの生息域においてのウミタナゴの比率はわからない。今後、ウミタナゴ類には注目して厳密に同定していきたい。
◆食べてみる◆
 旬はよくわからない。
 相模湾などでは一般に塩焼き、煮つけなどにして食べている。
 
また、岩手県を南から北に海岸線を旅した折に田野畑の『本家屋旅館』で出してくれた1品が忘れがたい。三枚卸しにして皮を引き、腹骨、血合い骨をとって細かくみそ、ネギなどとトントンとたたいたもの。これは誠に酒を盗む代物、深酒に注意が必要だ。
寿司に関しては寿司図鑑へ!
同定/『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『東アジア産ウミタナゴ属魚類の分類学的再検討』(片渕弘志・中坊徹次)を引用、参考にしました
●大分県佐賀関産。八王子綜合卸売センター、高野水産
●本サイトの無断転載、使用を禁止する
 ウミタナゴ科の魚は卵胎生。秋に交尾、受精して、翌晩春から夏にかけて出産する。



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