ヨコシマサワラ

ヨコシマサワラの生物写真

体長2メートル前後になる。サワラよりもやや体高があり、濃いグレイの横縞がある。

魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科サワラ属
外国名
Narrow-barred spanish mackerel
学名
Scomberomorus commerson (Lacepède,1800)
漢字・由来
漢字 横縞鰆(よこじまさわら、よこしまさわら)
由来・語源 岸上鎌吉(1867〜1929)の命名。サワラの仲間で横縞があるものの意味。
地方名・市場名
沖縄で、イノーサーラ、ヒラサーラ。
クロザワラ、サワラ。

概要 ▽

生息域

海水魚。沿岸表層群遊性。
新潟県佐渡、石川県珠洲山口県日本海側、長崎県、琉球列島。朝鮮半島南岸西岸、台湾、広東省、海南島、インド〜西太平洋。

生態

基本情報

サワラよりも大型で国内での漁獲量が少ない。
意外に市場などで探しても、見つからないという魚である。
一般には切り身として出回る。
大型になり、クセのない味であるが、サワラと比べるとやや水分が多く、ややうま味も薄い。
というと程度の低い魚に思われるかも知れぬが、高級魚であるサワラと比べなければ味がいいと考えるといい。
値段も低く、その割りに味がいいので大どれしたときなど総菜魚として活躍したはずである。
利用法はまったくサワラと同じである。
切り身は見た目、サワラと変わらない。

水産基本情報

市場での評価 小型は見かけたことがない。入荷は不安定で全体量は少ない。サワラよりも安く、やや高値。
漁法
産地 石川県ほか

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

横縞がくっきりしているもの。触って張りのあるもの。

味わい

旬は秋から春
鱗は弱くとれやすい。皮は背で厚く腹は薄い。
骨は軟らかく、小骨などはない。
最初は透明感のある白身であるが、すぐに白濁する。
やや繊維質で身離れがよい。サワラと比べると水分が多く大味。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

調理法
刺身、ソテー(ごま油焼き、フライパン照り焼き、ムニエル)、汁(みそ汁、鍋、吸いもの、カレー)、煮つけ、焼きもの(みそ漬け、粕漬け、幽庵焼き)、揚げ物(フライ、唐揚げ)
刺身 腹の部分を皮つきのまま切りつけるとよい。まったりとした甘みがあり、なかなか美味である。
ソテー じっくり油を使ってソテー、しょうゆやコチュジャンなどで味つけする。またムニエルにしてバターのうま味・甘みを加えるなどして美味。
吸いもの椀の種に、またみそ汁などにしてもいい。
煮つけ かまや頭部、腹部などを煮つけにして美味。やや強めの味つけにするといい。
焼きもの みそ、しょうゆ、粕などにつけて焼き上げる。やはりサワラと比べると大味。魚自体の味わいはそれほど感じられない。
揚げ物 フライは油ではなく、バターなどでソテーするように揚げるといい。唐揚げもほどほどに美味。
ヨコシマサワラの刺身刺身
腹の部分の刺身。皮つきのほうがうまい。
ヨコシマサワラのフライ照り焼き
フライパン照り焼き。やや水分が多いので味つけはしっかりつける。
ヨコシマサワラの魚すき魚すき
関西での「魚すき」、島根では「いりやき」「煮食い」という。ようするにすき焼きである。
ヨコシマサワラの煮つけ煮つけ
煮つけはややうま味に欠ける。
ヨコシマサワラのみそ漬け焼きみそ漬け焼き
ふっくらと焼き上がるが味はイマイチ。
ヨコシマサワラのフライフライ
フライは無難な味。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

参考文献 ▽

『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)、沖縄水産試験場 沖縄で漁獲される主要魚の名称一覧表


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