モズク
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長さ30cm以上になる。黄色みがかった緑色。円柱形で細く太さは1mm前後にしかならない。触った感じは柔らかく、ねばりが強い。 長さ30cm以上になる。黄色みがかった緑色。円柱形で細く太さは1mm前後にしかならない。触った感じは柔らかく、ねばりが強い。[ホンダワラについた状態]
物知り度 |
★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 |
★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 |
★★★★ 非常に美味 |
分類 |
植物界褐藻植物門褐藻綱ナガマツモ目モズク科モズク属(モズク属)
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外国名 |
英名/Namacystus
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学名 |
Nemacystus decipiens (Suringar) Kuckuck, 1930
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漢字・学名由来 |
漢字 藻着、藻付、藻屑、水雲、海雲、毛豆久、海蘊 Moduku, Mozuku
由来・語源 〈鳴戸(鳴門)海雲は保多和羅(ホンダワラ)の花であるとの説がある〉『本朝食鑑』(人見必大 島田勇雄 訳注 1697)からすると、藻付、藻着が正しいとなる。今でも「花もずく」という言葉は残っている。
ホンダワラなどの海藻に付着する性質から。
モニツクメ(藻につく芽)の意味。 |
地方名・市場名 |
ハナモズク[花もずく] 場所新潟県、関東周辺 モゾコ モウゾコ ソクズ モクズ 参考文献より。 |
概要
生息域
海水生。低潮線付近のホンダワラ類、特にヤツマタモク
太平洋中南部、瀬戸内海、九州、日本海沿岸。
生態
低潮線周辺のホンダワラ類に絡まる。ホンダワラではヤツマタモクに絡まることが多いのだというが、今回のものはマメダワラについていた。
春〜夏にかけて内湾などの波の静かなところで繁茂する。
基本情報
ホンダワラなどに絡みつく非常に細い海藻。日本各地で春から夏にかけて水揚げされており、古くから親しまれてきた。春の歳時記、季語ともなっている。
それが現在ではとれる量が激減、非常に高価なものとなっている。特に春先に出回る走りの「花モズク」は超高級品だ。
水産基本情報
市場での評価 塩蔵品、ゆでて、生で入荷してくる。量的に少なく、高価。
漁法 採取
産地 長崎県、三重県、新潟県ほか
選び方・食べ方・その他
選び方
味わい
晩春から初夏にかけてが旬。
フトモヅク(フトモズク)、イシモヅク(イシモズク)とは違い、より細く粘り気があり、細く団子状になりやすい。また細くやや柔らかい。
栄養
危険性など
食べ方・料理法・作り方
モズクの料理法・調理法・食べ方/湯通し(酢のもの)、汁(スープ、みそ汁)
モズクの酢のもの モズクはざっと水洗いする。これを軽く湯通しする。冷水に落として粗熱をきる。食べやすい大きさに切り、三杯酢(酢・砂糖・しょうゆ・カツオ節だし)を加える。強い粘りがあり、しかも食感が心地よい。海藻としてのおいしさが豊かでうまい。
モズクスープ 鶏ガラスープにモズクを加えたもの。モズクは適当に切り、鶏ガラスープに塩味をつけた汁のなかで煮る。少し煮ると柔らかくなり、適度にとろみが出る。食感がほどよく、海藻らしいおいしさも楽しめる。
モズクの煮物 水洗いして適当に切ったモズクを、そばつゆに近い濃いカツオ節出しで煮たもの。単純に酒・しょうゆ・砂糖で煮てもいい。カツオ節出しが入っていると、湯を足すと、汁にもなる。とろとろの食感でご飯に合う。
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
塩蔵品/日本海各地。塩出しして利用。
ゆでモズク 採取して浜でゆでて出荷してくる。鮮やかな緑色にゆであがっていて、非常にねばりが強い。このまま食べられる。適当に切り、器に入れるだけで提供できる。とろとろの食感のなかに適度な歯触りがあってとてもうまい。名品だと思う。[長崎県西海市西彼町]
釣り情報
歴史・ことわざなど
鳴門のもずく 〈味は柔脆、生食するが、煮ても佳い。一種に、極く細く、乱髪のようで青黒色のものがある。阿波の鳴戸(鳴門)の灘に最も多い〉『本朝食鑑』(人見必大 島田勇雄 訳注 1697)