ミナミハタンポ

ミナミハタンポの生物写真

体長13cm前後になる。尻鰭の先端には顕著な黒い斑紋がない。鱗ははがれやすく大小がある。

魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハタンポ科ハタンポ属
外国名
Black-stripe sweeper
学名
Pempheris schwenkii Bleeker, 1855
漢字・由来
漢字 南葉丹宝(寶)
由来・語源 南に多いハタンポの意味。「はたんぽ」は不明。
地方名・市場名
別名、アゴナシ。
アタボ/和歌山県。『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)にもある
アタンポ/和歌山県串本町。『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)にもある
タナゴ/徳島県海部郡海陽町宍喰『宍喰漁業協同組合』
ハリメ/高知県土佐清水市、宮崎県日南市目井津漁港20170512
ヒウチ/三重県熊野市遊木漁港
ヒウチウオ/鹿児島県
ヒウチザコ/鹿児島県南さつま市野間池周辺で他のハタンポ類とともに。
ヒウチジャコ/鹿児島県南さつま市坊津
ワタボ/和歌山県。『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)にもある。
ワタンポ/和歌山県。『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)にもある。

概要 ▽

生息域

海水魚。浅い岩礁域。
八丈島、小笠原諸島、福島県〜九州南岸の太平洋沿岸、九州北西岸、沖縄諸島伊江島、宮古諸島。台湾南部、インド-西太平洋域。

生態

夜行性。
未成魚は大きな群れを作る。

基本情報

主に伊豆半島以南の定置網などにまぎれて入る。
日本各地で細々と利用されているが調べているところ。

水産基本情報

市場での評価 入荷を確認していない。
漁法 定置網
産地 徳島県、三重県、鹿児島県

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

触って張りのあるもの、やや黒っぽくて退色していないもの。

味わい

旬は不明
鱗は薄くはがれやすい。骨は軟らかい。
透明感のある白身でくせがない。脂がたっぷりとのる。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

調理法 干す、煮つけ、刺身(焼霜造り)
干す◆徳島県海部郡海陽町宍喰では頭部を切り落として、干ものにする。意外に脂があって甘味があり、美味しい。
煮つけ◆小骨が少なく、煮ても硬くならない。くせがなく、実に味わい深い。臭い消しはしょうがでもいいが、徳島県県南地方などではタカノツメ(赤唐辛子)を使っていて、この辛みがとてもいい。
刺身◆脂があり、皮にうま味があるので焼霜造りにして絶品。非常に味がいい。大形なら単に刺身にしても美味。
●注/ミエハタンポと共通
徳島県海部郡海陽町宍喰『宍喰漁業協同組合』競り場で「フナゴ」のおろし方、干ものの作り方を教えていただく。
干す◆徳島県海部郡海陽町宍喰では頭部を切り落として、干ものにする。意外に脂があって甘味があり、美味しい。
ミナミハタンポの煮つけ煮つけ◆小骨が少なく、煮ても硬くならない。くせがなく、実に味わい深い。臭い消しはしょうがでもいいが、徳島県県南地方などではタカノツメ(赤唐辛子)を使っていて、この辛みがとてもいい。

好んで食べる地域・名物料理

干もの●頭部を取り去り、干ものにして食べている。徳島県海部郡海陽町宍喰竹ヶ島などではよく作り、好んで食べている。[徳島県海部郡海陽町宍喰『宍喰漁業協同組合』漁業者]
ひうちざこの煮つけ●ミナミハタンポ、ミエハタンポをで煮つけにする。[鹿児島県南さつま市野間池]
素麺(そうめん)●「ヒウチジャコ」を煮つけにして、その煮汁で素麺を食べる。[鹿児島県南さつま市坊津]
塩焼き●三重県熊野市遊木漁港

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

参考文献 ▽

協力/『宍喰漁業協同組合』(徳島県海部郡海陽町)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)、『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)、『日本の海水魚』(岡村収、尼岡邦夫編・監修 山と渓谷社)


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