マルカワカジカ

マルカワカジカの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
20cm SL 前後になる。頭部が大きく体幹部分には短いが縦に4列の鋭い棘が並ぶ。腹鰭がある。[岩手県宮古沖 18.5cm SL ・100g]
20cm SL 前後になる。頭部が大きく体幹部分には短いが縦に4列の鋭い棘が並ぶ。腹鰭がある。[岩手県宮古沖 17cm SL ・73g]
20cm SL 前後になる。頭部が大きく体幹部分には短いが縦に4列の鋭い棘が並ぶ。腹鰭がある。[福島県相馬市原釜]
20cm SL 前後になる。頭部が大きく体幹部分には短いが鋭い棘がある。腹鰭がある。
20cm SL 前後になる。頭部が大きく体幹部分には短いが鋭い棘がある。腹鰭がある。
20cm SL 前後になる。頭部が大きく体幹部分には短いが鋭い棘がある。腹鰭がある。
20cm SL 前後になる。頭部が大きく体幹部分には短いが縦に4列の鋭い棘が並ぶ。腹鰭がある。[岩手県宮古沖 17cm SL ・73g]
く体幹部分には短いが縦に4列の鋭い棘が並ぶ。
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度
食用として認知されていない
味の評価度 ★★★
美味
分類
硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カジカ亜目トリカジカ科マルカワカジカ属
外国名
学名
Marukawichthys ambulator Sakamoto,1931
漢字・学名由来

漢字 丸川杜父魚? Marukawakajika
由来・語源/寄贈した人物の名にちなむ。
〈標本を寄贈したImperial Fisheries Station のH.Marukawa に因む〉。『日本産魚類全種の学名 語源と解説』(中坊徹次・平嶋義宏 東海大学出版部 2015)
〈カジカ科トリカジカ亞科マルカハカジカ属マルカハカジカ〉。『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)

Matsubara
松原喜代松(Matsubara Kiyomatu 兵庫県現宝塚市 1907-1968)。1932年、坂本喜代松(Sakamoto)から婿養子になり松原喜代松に改名。水産講習所(後の東京海洋大学)に入学。京都大学初代農学部水産学科教授。『日本産魚類検索』、『魚類の形態と検索』など魚類学史上重要な著書を多く残す。
地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。水深152-280m。
青森県鰺ヶ沢〜若狭湾、青森県八戸〜土佐湾の太平洋沿岸。

生態

基本情報

深場での底曳き網に混ざる魚である。まとまってとれず、また小さすぎるのでほぼ廃棄されているものと思われる。食べるとおいしい魚である。

水産基本情報

市場での評価/流通しない。
漁法/底曳き網
産地/岩手県、福島県

選び方・食べ方・その他

選び方

体色が濃いもの。古くなると退色して白っぽくなる。

味わい

旬は不明。
鱗は棘が多くて引くことはできない。皮ごと剥いてしまうしかない。
血合いの弱い白身でやや硬い。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

マルカワカジカの料理・レシピ・食べ方/生食(刺身)、煮る(煮つけ)、真子醤油漬
マルカワカジカの刺身 鱗はそのままにして三枚に下ろす。皮を剥いて腹骨・血合い骨を取り、やや薄く造る。血合いはほとんど感じられないほどで、トクビレ(八角)に煮た身質をしている。緻密で食感が強い。噛むと脂の存在を感じて甘く、うま味も豊かである。問題は下ろしにくさと歩留まりの悪さだ。

マルカワカジカの煮つけ ざっと流水などで洗い、背割りにして湯通しする。冷水に落として皮を剥く。水分をよくきり、酒・砂糖・醤油で煮る。こってり煮ても煮染まらず、身はやや硬めながらうま味と甘味がある。
マルカワカジカ真子の醤油漬 1個体抱卵していた。卵粒がばらけているので産卵が近いようだ。カジカ亜目の魚なので卵巣がうまいはず、だと思って醤油漬けにしてみた。手をつけて厚いと感じるくらいの湯につけてほぐす。皮膜や血液などをていねいに取り、水分をよくきって生醤油に漬け込む。卵粒は柔らかく、ほんのりと脂を感じる液汁が舌に。少量ではあるが美味。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど