ドクサバフグ

ドクサバフグの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
SL 50cm前後になる。サバフグ属のなかでは比較的体高があり大型である。鰓孔は黒くない。腹部と背部に小さな棘がある。頭部から背にかけてある小さな棘は背鰭起部(背鰭の一番前)近くまで続く。[30cm SL・753g]
頭部から背にかけてある小さな棘は背鰭起部(背鰭の一番前端)近くまで続く。
頭部から背にかけてある小さな棘は背鰭起部(背鰭の一番前端)近くまで続く。
SL 50cm前後になる。サバフグ属のなかでは比較的体高がある。鰓孔は黒くない。腹部と背部に小さな棘がある。頭部から背にかけてある小さな棘は背鰭起部(背鰭の一番前)近くまで続く。

ドクサバフグと、ドクサバフグと紛らわしい食用サバフグ属

珍魚度・珍しさ★★★★
めったに出合えない
魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度
食用として認知されていない
味の評価度 🤚
食用不可
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系フグ目フグ亜目フグ科サバフグ属
外国名
Lunartail puffer
学名
Lagocephalus lunaris (Bloch and Schneider, 1801)
漢字・学名由来

漢字 毒鯖河豚 Dokusabafugu
由来・語源 毒のあるサバフグの意味。
〈1959年10月、北九州市(当時の小倉市)で南シナ海産の冷凍むき身によって中毒事件(死者4名)が発生し、筋肉も有毒なこのフグの存在が明らかになった。和名「ドクサバフグ」は当時鑑定に当った阿部宗明博士の命名である。〉財団法人水産物市場改善協会
古く「サバフグ」はマフグ属で、 Sphaeroides spadiceus (シロサバフグ。現シノニム)1種のみとされていた。ドクサバフグが一般書に登場するのは、『日本産魚類大図鑑』(益田一、荒賀忠一、尼岡邦夫、上野輝弥彌、吉野哲夫 東海大学出版会 1984)だと思われる。

Bloch
Marcus Élieser Bloch(マルクス・エリエゼル・ブロッホ 1723-1799 ドイツ)。医師、博物学者。ヨハン・ゴットロープ・テアエヌス・シュナイダー(Johann Gottlob Theaenus Schneider)とともに『110の画像付分類魚類学』を刊行。
Schneider
Johann Gottlob Theaenus Schneider(ヨハン・ゴットロープ・テアエヌス・シュナイダー 1750-1822 ドイツ)。博物学者。マルクス・エリエゼル・ブロッホ(Marcus Élieser Bloch)とともに『110の画像付分類魚類学』を刊行、完成させた。
地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。
相模湾、駿河湾、静岡県浜名湖、鳥取県名和町、山口県深川湾、宮崎県延岡、長崎県生月島北西、鹿児島県串木野沖、東シナ海大陸棚域。
朝鮮半島、黄海、済州島、中国東シナ海・南シナ海沿岸、台湾、

生態

基本情報

本来は東シナ海、南シナ海や東南アジアに生息する魚だが、じょじょに北上傾向にあり、本州などでも見つかっている。温暖化が進むと国内での発見も多くなる可能性が高い。身にも毒があり、食用不可のフグだが、無毒のサバフグ類などに似ているので漁師や漁業関係者だけではなく、食べる側も注意が必要。
もともとは南シナ海、インド洋などに生息するフグで、遠洋漁業に混ざったり、輸入フグに混ざって重大な中毒事故を起こしている。
珍魚度 国内では珍魚だが、南シナ海沿岸などではそこそこ見つかる可能性がある。ただし食用不可。
食用不可。フグの調理は一般人は原則的に行なわないこと。
ドクサバフグ(上)、クロサバフグ(中)、シロサバフグ(下)の見分け方
3種の共通点 鰓蓋をめくった内側も周辺部もはっきり黒くない。背中・腹部に棘もしくは棘条の突起がある。
背中の棘 ドクサバフグ のみ背中の棘は背鰭起部近くまで達する。
体高 ドクサバフグ がいちばん体高が高い。当然同じ体長ならドクサバフグ がいちばん重い。

水産基本情報

選び方・食べ方・その他

選び方

味わい

栄養

危険性など

猛毒/卵巣
強毒/筋肉、皮膚、肝臓、精巣、腸、胆嚢、脾臓、腎臓
食用不可。フグの調理は一般人は原則的に行なわないこと。

食べ方・料理法・作り方

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

■鹿児島県でもときどき水揚げされる。
■静岡県、長崎県、山口県、鳥取県などで見つかっている。また鹿児島県ではときどき水揚げがあるという。
■福岡市で1960年、ベトナム沖でとれた「サバフグ」と思われる冷凍魚肉を食べるなどして、死者を出す事件が起きている。このときはまだドクサバフグのことが知られていなくて、国内に筋肉に強毒のあるフグが皆無だったことにもよる。
■近年中国から輸入される食品が問題化されているが、そこに「ドクサバフグ」の文字がある。丸のままなら見分けようがあるが、フィレになったら科学的に分析するしかない。これなど気をつけようがない。