ジンドウイカ

代表的な呼び名ヒイカ

ジンドウイカの生物写真

外套長14cm前後になる。

魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
軟体動物門頭足綱鞘形亜綱十脚形上目ツツイカ目開眼亜目ヤリイカ科ジンドウイカ属
外国名
Japanese squid
学名
Loliolus (Nipponololigo) japonica (Hoyle, 1885)
漢字・由来
漢字 神頭烏賊、磁頭烏賊。
由来
■ 佐々木 望(マドカ)博士は日本産頭足類を精査されたが、和名を与えることは極めて 少なく、各地呼称を記した程度だった。同氏は Loligo japonica に対してジンドウイカの和名を与えられたが、何処の方言かは、私は知らない。 “ジンドウ”を辞書で見ると結局、寺島良安の和漢三才図絵(正徳 2 年;1712)の項を写 したものと見える。“細かい竹を編み、河の中に立てゝ魚を追い入れて捕らえるもの”と あって、Loligo の外套の形が之に似ているから起こったものであろうかと想像する。『夢蛤』
■ 「じんどう」は矢の先の部分、鏃(やじり)の形のひとつ、「神頭」に似ているからではないか? 「神頭」は木で作られて平たい。
地方名・市場名
■ 関東の市場ではコイカ(小いか)、ヒイカ。
■ 静岡県沼津市ではジンドウイカ。
■ 静岡県焼津市ではアカイカ(赤いか)。
■ 愛知県豊浜でジンドウイカ。
■ 徳島県阿南市ではケンイカ(剣烏賊)。
■ ボウズイカ、マルイカ(丸いか)、ハナイカ(花いか)。

概要 ▽

生息域

海水生。北海道南部以南の沿岸部。朝鮮半島南部、華北。

生態

■ 孵比較的穏やかな内湾に棲息する。小魚などを食べている。
■ 水深1メートルから10メートルくらいの内湾で春から夏に産卵する。

基本情報

一般に「小イカ」とされているが、ヤリイカやケンサキイカの幼イカと比べると安くて手頃。
関東などでは総菜などに利用されていて、日常的な食材だ。

水産基本情報

市場での評価 入荷量は少なくない。安い。
漁法 底曳き網
産地 福島県、茨城県

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

褐色で透明感のあるもの。

味わい

年間を通して味が良く、旬は不明。
皮に厚みがあり、剥きやすい。
身は柔らかく、熱を通しても硬くならない。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

調理法
刺身、煮つけ、塩焼き、塩ゆで
ジンドウイカの刺身刺身 新鮮なものは刺身にして非常に美味。軟らかく甘みがある。できるだけ水洗いしないこと。
ジンドウイカの塩焼きぽんぽん焼き 軽く水洗いして水分をよく拭き取り、振り塩をする。これを炭火、もしくはガスレンジの魚焼きに入れて強火で焼き上げる。定置網などの漁師さんはときどき胴の部分が「ポン」とはぜるので「ぽんぽん焼き」などと言う。
ジンドウイカの煮つけ煮つけ ジンドウイカの足を外し、墨(すみ)などを取り去る。この胴の部分に足を詰め込んで甘辛く煮つけにしたもの。軟らかく、甘辛い中にもイカのうま味と甘味が生きている。
ジンドウイカのぬたぬた ジンドウイカはげそを外し、内臓、墨を取り去り、さっと塩ゆでに、うちわなどであら熱をとる。三つ葉も軽く塩ゆでにして冷水に落とし、水分をよくとっておく。これを西京味噌で作ったすみそで和える。
ジンドウイカのオリーブオイル焼きオリーブオイル焼き ジンドウイカはさっと水洗いして水分をよく拭き取る。フライパンにオリーブオイルを入れてつぶしたニンニクも加えて火をつける。ニンニクの風味が油に移ったらニンニクを取りだし、ジンドウイカを丸のままソテーする。仕上げにジェノベーゼソースを加えて和える。フランスパンと相性がいい。
ジンドウイカとトマトのスパゲッティイカとトマトのスパゲッティ 生のジンドウイカの刺身状に切ったものと、皮をむいたトマトをあらくつぶしたものを、オリーブオイル、すり下ろしニンニクを合わせて置く。ここにゆでたてのスパゲッティを入れて和えるだけ。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

参考文献 ▽

『イカはしゃべるし、空も飛ぶ』(奥谷喬司 講談社)、『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『世界イカ類図鑑2005』(全国いか加工業協同組合)


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