コレゴヌス・マレーナ

代表的な呼び名シナノユキマス

コレゴヌス・マレーナの生物写真

魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区真骨亜区正真骨下区原棘鰭上目サケ目サケ科コレゴヌス亜科コレゴヌス属
外国名
英名/White fish
学名
Coregonus lavaretus maraena (Bloch,1779)
漢字・由来
信濃雪鱒
由来・語源 原産は北欧である。これを長野県佐久市にある長野県水産試験場佐久支場が1975年に旧チェコスロバキアから移入し、「信濃雪鱒」と命名した。名前は水産試験場と園芸蚕糸課で候補を上げ、部長会に諮り当時の吉村午良知事が決定した。
地方名・市場名
マレーナとも。
ロシア語でペリヤジ。
北海道ではキタノユキマス。
福島県では近縁のCoregonus peledを養殖しており会津ユキマス。
愛媛県ではヒメノウオと。

概要 ▽

生息域

淡水魚。東部ヨーロッパ、ロシア、北緯50度以北のユーラシア大陸。

生態

主にプランクトン、底生動物を食べている。
肉食のサケ属、タイセイヨウサケ属とは食性が大いに違っている。
卵巣は秋から見られる。

基本情報

主に長野県で流通するが、量的には少ない。
養殖するのが難しい、サケ科であっても赤くない身色が難点であるように思える。
ただし、淡水養殖、海面養殖の中心にニジマスが君臨し、
養殖魚の多様性が失われていることから、白身の本種は重要なものと思う。
やや柔らかい身質であるが、なかなか味がよく、ほとんどクセがない。
和洋料理に仕える優れものである。
寒い地方、雪国にマッチする魚で、他地域との区別化にも利用できる。
コレゴヌス・マレーナ

水産基本情報

選び方・食べ方・その他 ▽

選び方

原則的に活魚、もしくは活け締めしたものを。鮮度の良し悪しは外見からはわかりにくい。触って張りのあるもの。時間が経つと退色してより白くなる。

味わい

旬は春から夏。
鱗は弱く取れやすい。
全体に柔らかく身はやや脆弱。
白身でやや白濁し、柔らかい。
クセはまったくない。
熱を通すと締まる。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

調理法
ムニエル、バプール(蒸す)、刺身、カルパッチョ、フライ、塩焼き、みそ汁
ムニエル 熱を通すと適度にしまり、バターとの相性が非常にいい。
コレゴヌス・マレーナの料理バプール 少量のオイル、ワイン、野菜などと蒸し焼きにする。クセのない白身の味わいが楽しめる。
刺身 淡泊で上品な味わい。脂からくる甘みがある。血合いはなく、皮下は銀白色。
カルパッチョ 香草類、にんにく、オイルで上品で淡泊な味わいを補う。どのような野菜とも相性が良く、相乗的に味がよくなる。
フライ クセがなく柔らかい身質がフライに最適。フライ材料としては最上のもの。
塩焼き 腹身など脂の強い部分は塩焼きにして美味。
みそ汁 やや濃いめのみそ汁にする。鯉こくのようでいて、より淡泊。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

ホワイトフィッシュ(Coregonus属)の魚の導入は1930年琵琶湖に始まる。1970年にはソビエト連邦(ロシア)からCoregonus autumnalis migratoriusが青森県に導入された。
長野県では佐久支場で1975年にソ連から導入していたチェコスロバキアからコレゴヌス・ペレッドCoregonus peled (Gmelin) 60万粒とコレゴヌス・マレーナCoregonus lavaretus maraena 160万粒が導入された。2004年前後からマレーナだけを生産するようになった。

参考文献 ▽

協力/長野県水産試験場佐久支場
『シナノユキマス物語』


関連記事 ▽

戻る

ページトップへ